木造構造計算を教える

 最近、構造のネタがないの?といわれました。はい。忙しいです。今年の夏は構造計算だらけ。ネタもいっぱいあるのですけど、このブログの読者も多いので自粛しているだけです。書けるネタが欲しい!!
 オープンデスクでは、通常の構造屋さんとは異なり、いきなりソフトの入力から教えます。だってそれのほうが楽しいし取っつきがいいから。このあたりはベテラン諸氏には反発を受けそうですが。その入力の仕方で構造のセンスが見えてきます。そこから教育方針を組み立てます。幸いうちの新人は今までみんな優秀だったので楽でした。
 しかしパラメーターについては質問を繰り返します。「地表面粗度区分って何?」「基準風速はどうやって調べればいいの?」とか。学生はすぐに法令集を調べようとします。それはいいことです。しかし手っ取り早く調べる方法も重要です。また学校で学べない実務上のノウハウを早めに教えます。そのほうが注意力が持続するからです。入力をオペレーターのようにただ入力するのではなく、その内容を他人に説明できるようになることが上達の早道だと思っています。手間はかかりますが対話をしながら教えます。疑問点を次々に質問してくるタイプだと楽ですが、疑問点をどう質問するか?がわからないタイプだと一工夫が必要です。質問の仕方で上達が変わるからです。そんなときは私自身が疑問に思うことをぶつけていきます。絶対答えられないけど、考える事が重要です。
 そうやってまずは力学よりも知識を身につけさせます。力学的部分は木造住宅の構造計算では初期段階ではさして重要ではありません。木質構造と法規とパラメーターを覚える方が重要です。構造力学が出来るRCの構造屋さんが木造の構造で全然駄目な人がいるという事実を重く感じています。逆に力学は計算ソフトを入力して出てきた帳票を元に説明します。記号類も多いので計算書を見ながら必要事項を、テキストなどに戻って解説するほうが効率的です。よく入力ができても計算書を読めない木造構造屋さんがいらっしゃいますが、そうならないように努力させます。
 おそらくRCを教えるなら、まずは力学を教えるでしょう。ラーメン構造はもう少し難しいし、簡単なモデル化された建物から手がけることができるからです。木造は力の流れなんて簡単に理解できないくらい複雑ですからねえ。S造だったら・・・どうしましょうか?その当たりは、構造トレインスクールの各スケジュールにも影響していて、学ぶ順が逆だったりします。公開まで時間がかかっていますが、一つ一つ検証していかねば、と思っています。