http://jutaku.eco-points.jp/(住宅版エコポイントのHP)
を、ご参考に。
私はこの手の補助金などは嫌いなので、積極展開することはありません。日本という国は本来、自由に経済活動すべきであり、企業救済の意味合いが強すぎる補助金はどうかと思っています。今回も1000億円という途方もない財源が使われています。エコになるからいいのでは?と思われるかもしれません。私も意味がないとは思いません。しかしながら、形だけのエコになりそうな制度です。国が崇高な理念があろうと(ないかもしれません)、これを利用する業者、一般の方々にその意識が低ければ、ただの商売!になってしまいます。これを機に、環境について、更に深く考えるようになり、環境にやさしい方法が生まれ、地球のためになるのであればいいのですが。
日本の住宅のエコ化をヨーロッパと比較して遅れているという識者がいるのは知っています。事実、住宅の性能という意味ではそうなるかもしれません。ただ、日本には日本の文化や気候があり、一律にヨーロッパと比較してしまうことに意味は少ないと思っています。しかも現在のエコ住宅の方向が正しいものなのか?それもわかりませんから。断熱性が高く、機密性が高ければ、経済的ですしエコかもしれません。しかし弊害もあるのも事実です。しかもその弊害でまだ見えてないものも多くあると感じています。ただ選択肢が増えたことに関しては、大歓迎です。問題点はこれから少しずつ改善していけばいいと思います。
ただ、購入する人は一生の買い物になるわけで、そんなに気長に考えるわけにはいきませんね。昔の住宅は簡単にリフォームができました。欠陥があっても近くの大工さんに直してもらいました。今の住宅は違います。ちょっと削っただけで、気密性が落ちますし耐震性も落ちます。換気扇が止まっただけで、換気が取れなくなったりもします。直すのにもかなりの知識が必要で、事実上大きなリフォームができない家も存在します。
メーカーも建築家も、現在の状況に流されることなく、大きな視点で真剣に住宅と向き合っていく必要があると感じています。