長期有料住宅?

 長期優良住宅は、建てただけで長期間維持できるものではなく、定期検査や修繕計画も含めて長期間維持していこうというものです。そのため建てた後、維持費がかからない、という意味ではありません。その意味で長期有料住宅という表現はありなのかもしれません。
 しかし欲しいのは「長期無料住宅」のほうではないでしょうか?しかし未来はともかく、現在では、それは無理です。人間と同じように、長い間にいろいろ痛んでくるからです。ただし、最初の設計・施工次第で、維持費を減らすことや、何らかな危険な兆候をつかみやすくすることは可能です。長期優良住宅というだけでは、不十分です。今後、さらに研究が進み、設計や部材が、そういった考え方に近いものが生まれてくるかもしれません。設計者もマニュアルや建材に頼らず、長期的維持がしやすい設計手法を研究し身につける必要性があります。
 同じ部材を使っても、維持しやすい家とそうでない家ははっきり分かれます。我々が診断していても、「この建物はメンテナンスが大変だなあ・・・」と思う家と、「この建物、年数の割に痛んでいないな・・・」と思う家ははっきりしています。もっとも設計時にその経験が活かせるかどうかは別なんですがねえ・・・。設計って難しいです。私は、自分が担当した家などは定期的に外観のみは見て回って、どうなっているかは観察しています。雨の日、晴れの日、暑い日、寒い日・・・。先は長いです。