設計担当で、なかなか現場を見ることが出来ず現場の納まりや施工方法の知識が身につかないと感じている方も多いと思います。私もここ数年構造がメインであり、現場に出ることがめっきり少なくなりました。
 そんなときに勘を落とさずにトレーニングする方法として、私が続けているのは、住宅のリフォームや新築の番組を見ることです。通常、この手の番組のチェックって杜撰なので、法的におかしなところ、構造的におかしなところ、施工的におかしなところが、10個は必ずといっていいほど見つかります。そいういったまちがえ探し、また使っている部材の推定、距離感の推定など、一時間程度の番組でも非常に良いトレーニングになります。はっきりいって完成後の建物などでは、勉強にはなりません。間違いが多い番組だからこそ、自分で調べたり、参考にしたり出来るのです。この手の番組は正直、かなり癖があり平気で施工ミスなども放映されてしまいます。だからこそ勉強になります。もちろんいい部分もあります。鵜呑みにするととんでもないことになるので、常に疑いながら、自分だったらどうする?とか他に適した方法は?とか考えますね。この繰り返しがいい勉強になるのです。
 悪い部分が見つからない??それは実力不足です。ビデオなどに録画して何度も見直してみましょう。
 ちなみに今日の某番組は、筋かい金物の取り付け方法がおかしかったですね??気がつきましたか?テレビがすべて正しいわけではありませんが、勉強には使えるのです。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。