木造3階建ての長期優良住宅やフラット35S

 木造3階建てでも耐震等級3を取得したい方が増えているそうです。しかし実際には構造的に難しく、メーカーの注文住宅でもない限り、達成する場合は希だと某審査機関の担当者はおっしゃっていました。私も以前は難しいと感じていましたが、最近は昔ほどハードルが高いとは感じなくなりました。理由は
・自分のスキルが上がった(特にグレー本関連)
・新グレー本になって床倍率が高くなった
・グレー本の壁倍率7倍までのルールをうまく使えるようになった。
 です。もちろんプランに制約がありますが、うまく原則を押さえるとそれほど難しくありません。そのため意匠設計者は、そのあたりのポイントを頭に入れて設計すれば、木造3階建ての耐震等級3を取得することができると思います。
 プランが終わった後に構造屋に相談する!という考えは捨てましょう。初めから構造に無理がなく目標の耐震性が取れる程度の間取りを提案しましょう。構造屋に頼ったって木造の場合彼らは計算するだけですから(自虐的!そうでない方もいらっしゃいます)。
木3耐震等級3
 今回設計した木造3階建てです。2階がオーバーハングしています。2階の大きさは3.64m×7.28mです。ガレージは自転車置き場ですが、いざというときは車も入る2.73mを確保しています。
 こういう検討が素早く(パース含めて1時間半)出来るので便利な時代だな!と感じます。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。