木造の水平構面の検討

 新グレー本になって悩むこと。それは水平構面の検討だ。知っての通りグレー本からは、床を剛床仮定ではなく、床倍率で検討するようになりました。それを新グレー本では耐力表示になりました。基本的には1.96倍すればいいだけなので違いはないはずだったのですが・・・。
 しかし、一番構造計算で使う根太レス構法が、床倍率3倍から4倍にアップしました。以前より床倍率3倍は過小すぎるとの指摘はあったのですが、それを修正したのでしょうか?しかし構面の検討自体は非常に楽になったのですが、床外周の金物(羽子板とか短冊とか)の設計がかなりシビアになりました。まあ単純に3分の4倍になったわけだからたまりません。新グレー本に書かれた耐力では持たないことが多くなりました。そこで羽子板など2本使うのですが、そうすると自然と梁が大きくなります。それでも足りないシーンが出てきました。外周の金物は床倍率が同じ場合、耐力壁線の距離によって決定されるため広い空間の部屋を設計すると、かなり難しくなることが理解できます。まあ理屈もなんとなくはわかるので、広すぎる部屋を設計する場合に慎重になるので、いい傾向かもしれませんが。
 羽子板や短冊は、ホールダウン系と異なり、強度が強い物が少ないです。数少ないSマーク認定品などもありますが、わずかな性能アップにとどまります。そのためホールダウン金物を横に使うことも増えるかもしれません。
 もっとも新グレー本では、検討の省略条件というのもあり、ある程度の広い建物で無理が内プランなら計算しないで仕様規定でいける場合もあります。できればこちらが使える程度の無理ない設計にしたいものです。