15kN級のビス留め金物

 通常、柱頭柱脚の金物は10kN以上だと、ホールダウン金物を使います。ただし、Sマーク金物のなかではビスタイプで10kNを超える耐力をもつ金物(ホールダウンコーナーなど)が発売されていました。新築である程度太い梁に使う場合は有効かもしれませんが、土台だとアンカーボルトなどの関係で難しい場合があります。しかし最近では一般的に使われてきています。
 金物メーカーのタナカとカネシンでは15kNを超える耐力のビス留めコーナー金物を相次いで発売しています。カネシンは「ビッグコーナー15」タナカは「オメガコーナー15kN用」です。おもしろいのが、カネシンはビッグコーナー15をリフォーム用の部類で紹介している点、オメガコーナーは特に明記がない点です。新築であればアンカーを打ってホールダウンをつけたほうが安全だし安全なのですが、リフォームの場合、ホールダウン金物を土台に取り付けるためにはアンカーボルトをつけなければならないし、古い基礎だと基礎の強度自体が伴わず、事実上補強が不可能ということが多いからです。おそらくメーカーもその当たりを考えて開発、販売しているのだと思います。
 しかしながら、土台と柱の接合で15kN耐力があったとしても基礎と土台の緊結されるアンカーボルトがなければ意味がありません。あったとしても15kNもつか?というのは別問題です。この便利な金物を安易に使うと非常に危険なことがわかります。よく知識をつけて使用できるか?真剣に考えなければならない金物だと思います。またビスも長いので新築である程度の断面がある場合は問題ないと思うのですが、リフォームでは土台や柱の状態をきちんと判断しないと、本来の性能が発揮されないと思います。
 最近の金物は便利で高強度な反面、実は使い方を誤ると結構怖いものが多いです。実際現場を見に行くととんでもないものを見かけますね。十分に気をつけましょう。


●柱と横架材の接合に使用します。タナカ ホールダウンコーナー 床合板仕様 2.3×35×120×60mm用 AF5025 【フェスティバルライフ0730×2】
 土台で使う場合、新築でもこの程度の金物が限界だと思うのですが。アンカーボルトの計算が案外やっかいです。