事務所前で星を見るために使っているETX90の老朽化(モーター)のため、もっと気軽に見られる望遠鏡を探していたところ、いつものスカイバードさんのオリジナル望遠鏡AT-MACSがいいと思っていました。最近なかなか行けないので車で買いに行きました。
AT-MACS全景
 この望遠鏡の特徴は「簡単」なこと。普通、初心者用の望遠鏡は自分の手で導入し、あとは日周運動にあわせて自分の手で追尾しなければなりません。望遠鏡は高倍率のため、すぐに星は逃げていきます。この追尾は難しく、天文ファンを少なくさせている要因の一つだと思っていました。そのため赤道儀という自動追尾してくれる架台もありますが、セッティングが難しいのと重いので、初心者には難しいです。また全自動導入望遠鏡というのもありますが、これもセッティングは面倒ですし、ほとんどの機種が外国産をロカライズしているだけで操作に難があるものばかり(または値段が高い)でした。
 AT-MACSは、全自動導入など高度な機能を省き、星を追尾することに徹し、軽くて実用的な望遠鏡です。実は技術的にはとっくに可能な技術のようですが、なぜか市販品にありませんでした。
 買ってさっそく使ってみる。組み立ては簡単です。単3電池8本が必要な他はすべてパッケージに入っています。自動追尾のセッティングは北に水平に向けて電源を入れ直すだけ!!簡単!それでいて追尾はきちんとしてくれます。しかも音は静かです(ETX比)。
 というわけで付属のSUPER10(91倍)で金星を追尾。写真はともかく観望ではまったく問題ありません。コントローラーも軽くてモーターも高速なので星の位置さえわかっていれば導入も簡単です。ファインダーがレッドドットタイプなので、月や金星など目に見えているものの導入は非常に簡単です。
AT-MACSコントローラー
 海外製ですが、ボタンが少なく簡単・・・と思いきや二つのボタンの同時押しが必要。説明書を読むべし!ただ慣れるとボタンを見ないで暗闇で操作できます。

レッドドットファインダー
 非常にチープに見えますが、実用的です。目で見えない天体は勘!で導入?

アリミゾ
 アリミゾ式の規格なので、鏡筒の載せ替えも自由で簡単。うちのプレアデスやETX90も搭載予定。

 私の購入したのはスカイバードの店長さんが「一番見える」といっていた長い80L。スペック的に無理がないので、確かによく見えます。初心者向けの小さな望遠鏡とは格が違います。付属のレンズで91倍と45倍になります。興味を持たれた方はスカイバードさん(検索すればすぐに出ます)まで。天文ガイドでも特集されています。

 事務所・ショップ前の観望会では、これからはこの機種が主力になります。耐震館前では、ホワイティドブとETX+ポルタが主力になります。不定期で開催していますので、見かけたら気軽に声をかけてください。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。