遅くなりましたが、安心精密診断2004のVer2を使ってみました。
 Ver2になって、建築防災協会の評価を取りました。面白いのは他社があまり評価内容を公表していないのに対し、評価の範囲をある程度公開している点です。評価範囲を超えると評価外になるなど、他の耐震診断ソフトに比べてしっかりしているな、というイメージがある反面、初心者には難しいかもしれません。
 簡単なプランを一般診断で入力してみました。同一画面で簡単に入力できるHOUSE-DOCよりはスピードは出ませんでしたが、思ったほど入力に時間はかかりませんでした。HOUSE-DOCに比べてメニューで迷いやすく、入力漏れが発生しやすいなと感じました。これは旧バージョンから使っている私でも感じるので初めてさわる人はもっと感じるかもしれません。それでもインテグラルの耐震診断Proよりはダイアログが出てこない分、慣れた人には素早く入力できると思います(私の場合はかなり差がでました)。ただしインテグラルのように親切なインターフェイスに慣れていると「???」ということになるのでマニュアルを片手に入力していくほうが無難です。幸いマニュアルは過去のバージョンと異なり、かなり良くなっています。いつのまにか間違えて入力した場合に、アンドウが使えるようになったのでデンコーの他のソフトでも見習って欲しいものです。
 耐震診断ProやHOUSE-DOCが一つの画面で何でもやろうという、ある意味わかりやすいインターフェイスに対し、安心精密診断では、各要素の入力画面がすべてバラバラになっています。入力に手間取る反面、間違いに気がつきやすいというメリットや、各要素毎に入力するという手順に慣れれば、使いやすくなります。ユーザーインターフェイスの使い勝手は人によって異なるので、特に安心精密診断については実際に使ってみてからのほうがいいでしょう。
 面白い機能がたくさんあったので、今後もこのブログで紹介していこうと思っています。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。