岩手・宮城内陸地震の加速度、国内観測史上最大を記録

 防災科学技術研究所が15日に発表した内容によると、震源から最も近い岩手県一関市内の観測地点で揺れの瞬間的な強さの指標である最大加速度が4022ガルという観測史上最大の加速度を記録したという。
 今までの採光は2004年10月の新潟県中越地震で観測された2515.4ガル。
 もちろん、加速度は地震の強さを示す一つのパラメーターに過ぎないし、以前にくらべ日本の地震観測網が充実しているので、より震源に近いデータを入手しやすくなったので、この結果がすぐ国内最大ということにはならないが、地震によるエネルギーが、研究者たちの想定以上になってきているという可能性もある。
 ちなみに、今回の地震は最大震度6強となっているが、被害の大きかった石淵ダム付近の加速度も2097ガルと震度7に相当しそうな加速度に達していることもわかった(ダム独自の計測機器)。地震は地形条件や地域・距離により大幅に揺れが変わることが知られており、今回の地震で住宅地の被害が軽微なのに対し、山間部の被害が甚大であることからも理解できる。四川の地震よりは遙かに規模が小さい地震なので、被害地域が限定されたのかもしれない。
 ちなみに、14日に気象庁の発表によると、気象庁震度計の震度6強を記録した岩手県奥州市衣川区は1817ガル、同じ震度6強の宮城県栗原市一迫では907ガル、そして震度6弱だった宮城県大崎市鳴子では676ガルだったというので、同じ震度でも大幅に加速度が違い、その結果被害も大幅に変わることが予想されます。測定方法が違う阪神大震災の最大加速度は818ガルだそうです。
 果たして、これらのデータをどう今後の設計などに生かしていくのか?課題は多そうです。