iPF605ファーストインプレッション

 結局プロッタは、iPF605にしました。

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 決め手は、黒インクを顔料と染料を同時に入れておけること。CAD用途では顔料、他は染料という形で選択することが出来ます。昔は顔料が好きでしたが、やはり染料のほうが汎用性があります。
 候補として上がっていたHPの低価格機のdesignjet 110Plusに比べて、ネットワークオプション、ロール紙オプションなど加えてしまうと価格がほぼ同等になってしまうので、単体で使わない限り、iPF605のほうが有利になります。また110Plusはロール紙が外部に剥き出しなのにiPF605はしっかりしたカバーがついていて安心です。ただ110Plusは給紙トレイがありますが、iPF605はありません。カット紙を多用する人にはiPF605はお勧めできません。ただA1の手差しは出来るのでこれは便利です。給紙トレイがついたIPF610は巨大過ぎます。エプソンのPX-7550Sと比較すると機能的な差異は認められませんでした。むしろPX-7550Sのほうがランニングコストは安そうですしタンクも一回り大きい物を搭載できます。ただ、サイズの問題で、PX-7550Sは奥行きこそ小さい物の、横幅、高さとも大きく、事務所への納まりが悪かったです。一般的な方はPX-7550Sのほうが納まりがいいと思うので、このあたりは設置場所との相談になると思います。PX-7550Sは顔料のみ利用という点も最後にはひっかかりました。

iPF605全景
 iPF610とそれほど寸法は変わらないのですが、体感はかなり小さく見えます。机の上に設置しました。かなり重いので台を選びます。できれば標準の台を買っておいたほうがいいでしょう。うちの事務所にはきちんと納まりました。

iPF605横
 ロール紙にはしっかりしたカバーがついています。奥行きギリギリで設置してもメンテナンスはしやすいのがGOOD!ロール紙のセッティングも楽です。ただ、ロール紙をセットしたままでは手差し給紙はできません。一度ロール紙先端をプリンタから引き抜いてから給紙します。ただボタンで簡単に出来るのであまり手間は感じません。

iPF605インク
 インクタンクは6つ。黒は顔料が2,染料が1搭載できます。CAD用途ということでうれしい仕様です。簡単にセットできるのもうれしいです。

iPF605パネル
 シンプルな操作性。パネルに印刷中のファイル名が出るのがGOOD!。日本語表示でわかりやすい。

 使いにくいと聞いていたプリントドライバー。やはり一回目は出力方向を間違えました。ただ目的別に切り替えるのは非常にわかりやすくていいです。CAD(高精細)やポスター、壁新聞なんて設定もあります。
 CAD図面を出力しましたが、昔のHPのモノクロに比べて格段のスピードアップです。また文字、線とも高精細で問題ありません。ただ、数年前まで使っていたレーザー型のプロッタ(富士ゼロックスのDW2050)に比べると、遅く感じます。大量に印刷する場合は、レーザー型をお勧めします。ただカラーが印刷できるというのは想像以上に便利です。
 ポスターを印刷しました。四色タイプの家庭用インクジェットと遜色ありません。それでいてスピードが早いです。あまりよい紙がなかったので、インクで紙がふくらんでしまいました。ポスター印刷する場合はよい紙を用意した方がいいでしょう。使える紙の種類も多く、長尺にも対応しているので,様々な用途に使えます。1.5mmまでの厚紙も印刷できます。またのぼりも印刷できるキットも販売されています。
 最後に、欠点。大きさもさることながら、動作開始の音が騒音です。印刷中はあまりうるさくないのですが。電話中だとかなり気になりました。取り外しでもいいのでカット紙を給紙できるカセットがつけられるようにして欲しいです。この性能だったらA3でも使ってみたいです。ただ、インクが高価です。高価なのはいいが、もう少し容量がでかいとうれしいです。ヘッドも高いので耐久性が気になります。まあ見た限り耐久性はありそうでしたが。
 ネットワーク対応のA1機と考えれば、最安値付近の機種ですが、驚くほど高性能高機能です。給紙に関しては割り切りが必要ですが、ロール紙主体で運用するなら問題は驚くほど少ないです。あまり一般的に見かけませんが、CAD出力が多いユーザーには非常にお勧めできると思います。