適合性判定(以下適判)は、建築基準法改正当時は怖くて受けなかったのですが、今年になってから数件受け、4月に2件ようやくおりました。主力を低層に集めた結果、適判物件の設計まで手が回らなかったということもあるのですが、ようやく設計部にも余裕が出てたので鉄骨造を中心に適判物件を受注していこうと思っています。
 今回、適判をやってみて、改めて大臣認定ソフトは不要なんだな、と感じました。指摘される部分は一貫で出来る部分以外だったりするし、指摘の回答に関しての答えが遅く、ソフト以外の時間のロスが大幅に多いことを考えると単純な形状の建物以外のメリットは意外に少ないような感じがします。前は、早く大臣認定ソフトが出揃うことが必要かも?と考えましたが、今は別に遅くてもいいや、と感じます。
 初の大臣認定ソフトは、4月末のバグ、認定再取得などで揺れています。認定番号も変わったようです。そうなると過去の計算内容は再計算しなければなりません。この点でも運用に難がありますね。まあ新しい制度ですから長い目で見ていきたいのですが、こちらはそんなこと関係なく責任を問われる立場なので、苦しみます。最近も、構造屋さんは目に見えて減っています。数年後、ソフトはあっても計算できない人ばかり、という状況にならないように手をうってもらいたいものです。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。