国土交通省より、話題になっている四号建物(木造2階建て住宅など)の確認・検査の特例の見直しについて発表があった。正式発表のようなので、きちんと読んでいたが、従来からの情報通り「延期」だそうです。つまり中止ではなく、いずれ構造審査が必要になるということです。今回話題になっている改正建築士法の施行期日ではない、ということは確実なようです。
 更に、特例の見直しに関連して、円滑に制度を運用できるように、今年の夏から全国各地で設計者など実務者向けに戸建て木造住宅の構造計画に関する講習会((財)日本住宅・木材技術センターが主催予定)を実施するようです。文面や従来からの情報を総合して予見するなら、

・木造2階建ての構造関連は、木造3階建てのような本格的な構造計算ではないこと。
・現在の壁量計算やN値計算法の内容を更に煮詰め、今まであいまいだった点を減らし運用しやすいように改正する。品確法に近い形になる予想だが、もしかしたら耐震診断に導入された技術を部分的に取り入れるかもしれない。
・そのマニュアルは財団法人日本住宅・木材技術センターが発行する。
・その計算に関わる大臣認定ソフトができるかも??

 ※あくまで、しろなまずの勝手な予見です。まあ、夏頃には明らかになるので、そんなに先の話ではありません。やはり構造計算は無理!ということは国も理解できたようです。もっとも信頼性を高めるために構造計算や構造設計を行うことは良いことなので、今後も徐々に普及すると思います。私のところに入っている情報によると、財団法人や専門学校や企業等が、木造構造計算に関する講習コースや、ソフト講習など企画しているとのこと。興味がある方が参加してみてほしい。また延期になるからといって、企画してるコースなど取りやめないでほしいです。
 

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。