最近、ようやく木造構造計算の問い合わせが減ってきました。まあ四号建物審査の延期もあって、少し冷めてきたのでしょう。審査はなくても設計はしなければならないので、何も変わることはないと思うが。
3月末に発行する「アーキトレンドZ構造計算の手引き」の文面がほぼ決定し、これで建築基準法改正後のソフト4つの主な機能の評価がすべて終わったことになります。今回は時間があまり避けなかったのですが、協力してくださった方々のおかげで、スムーズに進めることができました。
では、現時点のお勧めは?と聞かれると難しいです。まだ隠し球を持っているメーカーもありますし。一本買う、ということであれば条件付きですがSTRDESIGNをお勧めします。とりあえず出来ないことが少ないです。操作性は好みが分かれるところで、買って使っていない人も多いと聞きます。サポート料金が高いのも問題なのである程度覚悟を決めて「木造構造計算で食っていくのだ!」と思っている方にお勧めです。途中で挫折しないことを祈ります。
もっと気軽に四号建物から構造計算まで、と考える方にはHOUSE-ST1をお勧めします。出来ることはSTRDESIGNより少ないですけど、機能は簡潔でわかりやすいです。構造計算ソフトメーカーの製品だけあって構造計算っぽいところも、これから構造をやろうとしている方やRC造などからの転向組にもお勧めです。価格も改正法対応のものでは一番安いですから。しかも四号建物の壁量計算やN値計算法にも対応しています。他社ではN値計算ができないソフトも多いので主に二階建てをやる方にも勧められます。
一番役所や審査機関に受けがいいのはkizukuriです。価格が若干高いですが熟練ユーザーも多く、時代の変化にも柔軟に対応してくれます。その特徴は操作性。入力は非常に簡単です。計算でエラーが出にくいのも特徴です。ただし基本部分が青本ベースなので許容だと若干機能が劣るのと、準体力壁などに対応していないので品確法などの計算にはあまり向かないという点は気になります。帳票も見やすく、設計に必要なデータもリアルタイムにみることが出来るので非常にわかりやすく、私も愛用しています。
意匠と一緒にやるのにいいのは、アーキトレンドZの構造計算です。アーキトレンドの意匠図から構造図を作成し計算する・・・という流れで設計できます。自分ですべてやろうという方にはお勧めです(ただし非常に高価です)。一連のシステムなので、意匠図と構造図と構造計算の整合性をとる機能などは秀逸です。迷ったときのナビ機能や意匠図にあわせて準体力壁などを自動計算してくれたり、根太レス構法に対応していたり、プレカット連動機能など便利な機能がたくさんあります。反面、計算の制約が多いのと、意匠図通り計算できるわけではないことが気になります。初心者向け機能が多い反面、使いこなそうと思うと結構苦労するかも、と感じます。
どれでも使えるな、というのが私の感想。ただ好みや設計する物件によっては苦労するソフトもあるので何ともいえません。私のように複数持つというのも一つの選択かもしれません。
3月末に発行する「アーキトレンドZ構造計算の手引き」の文面がほぼ決定し、これで建築基準法改正後のソフト4つの主な機能の評価がすべて終わったことになります。今回は時間があまり避けなかったのですが、協力してくださった方々のおかげで、スムーズに進めることができました。
では、現時点のお勧めは?と聞かれると難しいです。まだ隠し球を持っているメーカーもありますし。一本買う、ということであれば条件付きですがSTRDESIGNをお勧めします。とりあえず出来ないことが少ないです。操作性は好みが分かれるところで、買って使っていない人も多いと聞きます。サポート料金が高いのも問題なのである程度覚悟を決めて「木造構造計算で食っていくのだ!」と思っている方にお勧めです。途中で挫折しないことを祈ります。
もっと気軽に四号建物から構造計算まで、と考える方にはHOUSE-ST1をお勧めします。出来ることはSTRDESIGNより少ないですけど、機能は簡潔でわかりやすいです。構造計算ソフトメーカーの製品だけあって構造計算っぽいところも、これから構造をやろうとしている方やRC造などからの転向組にもお勧めです。価格も改正法対応のものでは一番安いですから。しかも四号建物の壁量計算やN値計算法にも対応しています。他社ではN値計算ができないソフトも多いので主に二階建てをやる方にも勧められます。
一番役所や審査機関に受けがいいのはkizukuriです。価格が若干高いですが熟練ユーザーも多く、時代の変化にも柔軟に対応してくれます。その特徴は操作性。入力は非常に簡単です。計算でエラーが出にくいのも特徴です。ただし基本部分が青本ベースなので許容だと若干機能が劣るのと、準体力壁などに対応していないので品確法などの計算にはあまり向かないという点は気になります。帳票も見やすく、設計に必要なデータもリアルタイムにみることが出来るので非常にわかりやすく、私も愛用しています。
意匠と一緒にやるのにいいのは、アーキトレンドZの構造計算です。アーキトレンドの意匠図から構造図を作成し計算する・・・という流れで設計できます。自分ですべてやろうという方にはお勧めです(ただし非常に高価です)。一連のシステムなので、意匠図と構造図と構造計算の整合性をとる機能などは秀逸です。迷ったときのナビ機能や意匠図にあわせて準体力壁などを自動計算してくれたり、根太レス構法に対応していたり、プレカット連動機能など便利な機能がたくさんあります。反面、計算の制約が多いのと、意匠図通り計算できるわけではないことが気になります。初心者向け機能が多い反面、使いこなそうと思うと結構苦労するかも、と感じます。
どれでも使えるな、というのが私の感想。ただ好みや設計する物件によっては苦労するソフトもあるので何ともいえません。私のように複数持つというのも一つの選択かもしれません。