中国史上の参謀について

 私は史学科の出身で歴史は興味があります。もちろん学者になるほどの才能も努力もないので趣味レベルですが。専門は中国古代史で卒論は農業史。しかしこっちはあまり詳しくはない。もっぱら興味は諸子百家や人物伝ばかり。特に参謀や軍師と呼ばれる人たちに興味をもっています。
 私の尊敬する中国古代史上の軍師や参謀は、斉の桓公に仕えた管仲と、三国志の賈ク(カク)、ホウ統(ホウトウ)です。(文字化けする可能性あり。以下カタカナ表記)
 管仲は敵対する君主(桓公)に自分の主人を殺された挙句自分も捕まったのに、助けられたら、桓公を覇者にまでのしあげた功績を持つ人物。日本では三国志で有名な孔明が自分と比較する人物として引用したり、「衣食足りて礼節を知る」で有名ですね。高い政治力と君主に対しても苦言を堂々と言えるところが気に入っています。「衣食足りて」を含め、私の行動は彼の生き方を手本にしているところが多くあります。
 逆にカクは、手本ではなく目標とする部分が多い人物です。策謀家のイメージが高いですが多数の君主に使え君主の取る道を誤らせなかったり、重要なときに意見を求められたりと信頼度の高い参謀でもありました。見習いたいのは重用されると慢心したり驕りが出てくるものですが、カクは質素で自分の息子たちの縁談相手に高貴な家を選択しないなど、疑われないための処世術にも優れていました。中国では代替わりで参謀が殺されたり追放されるケースが多いのですが、彼は誰にでも重宝され天寿を全うしました。
 ホウトウは、正直若死しエピソードも少ないのですが、一点で非常感銘を受けています。人相見でも才能があった彼だが、その評価はやや大げさすぎた。あるときそれを彼に聞いたら「こんな時代(乱世)だから、少しでもやる気をださせれば奮起して成長するだろう」といって少しでも多くの人物が成長するようにとの思いを込めていたことを述べていた。この心は即戦力ばかりを求める現代で心に留めておきたい言葉です。
 最近は本を読むことも少なくなりました。またいろいろ読んでみたいものです。