国は、構造計算に関わる確認申請が遅れている理由を「大臣認定プログラムの開発の遅れ」と言っていました(他にもあるけど)。その大臣認定プログラムに関する発表が今日ありました。
国土交通省の発表
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/07/070108_3_.html
さて、この発表だとNTTデータのソフトを1月21日に仮認定(?)をして運用を開始するということだ。もう多くのところで論じられているように改正法による遅れは、大臣認定プログラムがないという理由ではないことがいよいよ実証されそうだ。果たしてこの仮とはいえ初の大臣認定プログラムを使う人がどれほどいるのだろうか?その価格、その仕様、その仕組みを考えれば使う人は少ないのではないでしょうか?もちろん必要な方は買うと思います。旧バージョンを持っている人はバージョンアップをするでしょう。しかしそのユーザーの中でも改正法の目玉の書類の省略や審査機関の短縮を使える物件はあまり多くないと思われます(あくまで私論です)。ということは確認申請の遅れを回復する起爆剤になるとは考えられません。それも「仮」ということであれば(涙)。もっとも他社の大臣認定もたくさん許可されるようになれば、その内容も良くなり、確認申請がスムーズになるかもしれません。しかしそれはまだまだ先のようです。