今週は忙しい上に体調不良で、何度か倒れましたけど無事生きています。忙しいときに限って相談業務が重なり四苦八苦。建築基準法が改正されたから苦しんでいるのではない。物価の値上がり、建築業界の方々の倫理観、一般の方々の倫理観など様々な環境の変化が入り組み複雑な状況になっています。物価の値上がりによる見積もり価格の高騰で設計変更になることしばしば。現在は一部の変更でも構造計算書すべてに反映することが多く、また計算が完了してから作る書類も多いので非常にダメージが大きいです。また思いも寄らぬ相談も多く対応に苦慮することもあります。
さて、構造業界には昨日激震が走ったのではないでしょうか?まあそこまでの影響は誰も感じていないか?構造計算ソフト会社のストラクチャーの改正法に対応している一貫構造計算ソフト「ビルディングエディタ」がなんとフリーソフトウェアーになりました。従来も使用期限付で無料配布されていましたが、今回その期限が撤回され自由に使えるようになりました。もともと旧大臣認定ソフトですから信頼性も高そうで、適判を通した事例もあるようですので今後注目されると思います。新大臣認定もそのうち取得を目指すようですが、取得の場合でも取得版(有料)と非大臣認定ソフト(無料)と区別するようで、使い続けることが出来そうです。昔、JW_CADが出たときと同じ衝撃を受けます。JWのときも実用に耐えうるCADが無料で使えるということであっという間に普及しました。現在、構造計算ソフトは価格が上がっています。本体価格があがらずとも、サポート金額やバージョンアップで事実上費用が昔よりもかかるようになっています。そんな環境下での発表ですから・・・。当然私もインストールしています。他社の高機能な一貫計算に比べて機能や設定が少ないような気もしますけど、操作性は簡単で軽快です。
しかし私が危惧するのは、ソフト自身の問題ではありません。これにより簡単に一貫ソフトが導入できるので参入障壁が下がることです。これは既存の構造技術者が独立したときに使ったり、一つの事務所で複数使いたいときなど非常に効果があるでしょう。しかし意匠屋や学生が安易に導入して使い出したら・・・ということです。一貫構造計算の特徴は入力すれば確かに答えがでるので、きちんとしたモデル化さえ行っていれば、入力はオペレーターでも出来るでしょう。実際そういう運用をしている会社は多いと思います(私は肯定はしません)。それはそれでいいです。しかし素人が簡単に実務で使いこなせるものではありません。構造計算の理論、経験、勘、部材に対する理解度など使いこなすまでには様々な山があります。それを知らずに使う人が出てきたら、建築業界の前途に暗雲が漂うことになります。
構造計算を新たに始めようとする人が減っています。だから頑張って参入しようとする人を応援したいです。しかし最近相談を受けるのは「構造計算ソフトを買ったがどうやって使えばいいのか?」とか、「構造計算ソフトで入力できない形状をどうやって入力すればいいか?」とかため息の出ることばかり。そもそも手計算ができる専門家が省力化するために使っているツールなので、操作はともかく仕様は難解です。また建物の形状どおり入力できるものでもないので様々なテクニックも必要です。もう少し考えて覚悟をもって参入してほしいものです。
さて、構造業界には昨日激震が走ったのではないでしょうか?まあそこまでの影響は誰も感じていないか?構造計算ソフト会社のストラクチャーの改正法に対応している一貫構造計算ソフト「ビルディングエディタ」がなんとフリーソフトウェアーになりました。従来も使用期限付で無料配布されていましたが、今回その期限が撤回され自由に使えるようになりました。もともと旧大臣認定ソフトですから信頼性も高そうで、適判を通した事例もあるようですので今後注目されると思います。新大臣認定もそのうち取得を目指すようですが、取得の場合でも取得版(有料)と非大臣認定ソフト(無料)と区別するようで、使い続けることが出来そうです。昔、JW_CADが出たときと同じ衝撃を受けます。JWのときも実用に耐えうるCADが無料で使えるということであっという間に普及しました。現在、構造計算ソフトは価格が上がっています。本体価格があがらずとも、サポート金額やバージョンアップで事実上費用が昔よりもかかるようになっています。そんな環境下での発表ですから・・・。当然私もインストールしています。他社の高機能な一貫計算に比べて機能や設定が少ないような気もしますけど、操作性は簡単で軽快です。
しかし私が危惧するのは、ソフト自身の問題ではありません。これにより簡単に一貫ソフトが導入できるので参入障壁が下がることです。これは既存の構造技術者が独立したときに使ったり、一つの事務所で複数使いたいときなど非常に効果があるでしょう。しかし意匠屋や学生が安易に導入して使い出したら・・・ということです。一貫構造計算の特徴は入力すれば確かに答えがでるので、きちんとしたモデル化さえ行っていれば、入力はオペレーターでも出来るでしょう。実際そういう運用をしている会社は多いと思います(私は肯定はしません)。それはそれでいいです。しかし素人が簡単に実務で使いこなせるものではありません。構造計算の理論、経験、勘、部材に対する理解度など使いこなすまでには様々な山があります。それを知らずに使う人が出てきたら、建築業界の前途に暗雲が漂うことになります。
構造計算を新たに始めようとする人が減っています。だから頑張って参入しようとする人を応援したいです。しかし最近相談を受けるのは「構造計算ソフトを買ったがどうやって使えばいいのか?」とか、「構造計算ソフトで入力できない形状をどうやって入力すればいいか?」とかため息の出ることばかり。そもそも手計算ができる専門家が省力化するために使っているツールなので、操作はともかく仕様は難解です。また建物の形状どおり入力できるものでもないので様々なテクニックも必要です。もう少し考えて覚悟をもって参入してほしいものです。