木造の構造計算が現在滞っている原因の一つに構造計算概要書ソフトがないことにある。構造計算概要書とは、改正建築基準法で義務付けられたものです。木造で問題になるのは構造計算概要書に添付すべき書類のうち、基礎反力図や断面検定比図が必要なのだが、その書式が長期間国などから発表がなかったことだ。6月改正後、8月に木造舎のkizukuri用の暫定版の検定比図作成ツール?が発表され、ようやく作成の糸口が見つかりました。私もこのツールを使って苦労して概要書を作りました。もっともそれ以前は概要書を作るのに1週間もかかるという本来構造計算や設計に時間をかけなければいけないのに本末転倒な状況になっていました。10月にそのkizukuriの概要書作成ソフトが発売され、現在ではkizukuriを利用すればある程度概要書に必要な図は出力できるようになりました。おかげで当事務所の在来木造の確認申請の降りた数は二桁を超え順調にこなすことができるようになりました。
しかし、他のソフトではそういったツールを用意されておらず、またkizukuriも概要書ソフトを使ってオートでできる状況ではありません。ある程度経験と技術が必要でした。この状況も長く続きましたが11月に入ると各社対応を打ち出してきました。
11月20日に構造システムよりHOUSE-ST1Ver3.5が発売されました。これは構造計算概要書作成機能を添付した初の本格的な木造構造計算ソフトです。書式もkizukuriのような暫定的なものではなく、ある程度住木センターの書式にあったものが出力できます。また11月26日には富士通FIPのStrdesignがバージョンアップし、構造計算概要書で必要な図のうち、検定比図や一覧表が出力できるようになりました(出力きれいです)。もっともこちらも本格的な対応は2月頃ということで現在のは暫定版ということです。また12月には福井コンピューターのアーキトレンド構造計算も概要書出力機能を搭載するそうです。というわけで徐々に環境が整いつつあります。
上記4ソフトは近々見ることができるので(全部買う??)いろいろ試してみたいです(仕事しろよ・・・)。またなまあずショップで年初発表予定の「HOUSE-ST1で始める木造3階建ての構造計算」(有料)「HOUSE-ST1で始める木造構造計算の手引き」(Free)の中でも紹介記事を書きます。
もっとも構造計算や構造設計に直接響く部分ではないので、フルオートで簡単に作成できるのが希望です。果たしてどこのメーカーが初めにこの希望を満たしてくれるのでしょうか?興味深いです。
ちなみに12月にはツーバイフォー初の構造計算概要書対応ソフト「2×4壁式2」(東京デンコー)が発売されるようです。
しかし、他のソフトではそういったツールを用意されておらず、またkizukuriも概要書ソフトを使ってオートでできる状況ではありません。ある程度経験と技術が必要でした。この状況も長く続きましたが11月に入ると各社対応を打ち出してきました。
11月20日に構造システムよりHOUSE-ST1Ver3.5が発売されました。これは構造計算概要書作成機能を添付した初の本格的な木造構造計算ソフトです。書式もkizukuriのような暫定的なものではなく、ある程度住木センターの書式にあったものが出力できます。また11月26日には富士通FIPのStrdesignがバージョンアップし、構造計算概要書で必要な図のうち、検定比図や一覧表が出力できるようになりました(出力きれいです)。もっともこちらも本格的な対応は2月頃ということで現在のは暫定版ということです。また12月には福井コンピューターのアーキトレンド構造計算も概要書出力機能を搭載するそうです。というわけで徐々に環境が整いつつあります。
上記4ソフトは近々見ることができるので(全部買う??)いろいろ試してみたいです(仕事しろよ・・・)。またなまあずショップで年初発表予定の「HOUSE-ST1で始める木造3階建ての構造計算」(有料)「HOUSE-ST1で始める木造構造計算の手引き」(Free)の中でも紹介記事を書きます。
もっとも構造計算や構造設計に直接響く部分ではないので、フルオートで簡単に作成できるのが希望です。果たしてどこのメーカーが初めにこの希望を満たしてくれるのでしょうか?興味深いです。
ちなみに12月にはツーバイフォー初の構造計算概要書対応ソフト「2×4壁式2」(東京デンコー)が発売されるようです。