法改正の過渡期で、構造計算ソフトもバージョンアップが頻発します。問題は、物件の設計中や確認申請中にバージョンアップした場合。検討などは新バージョンに変えるわけにいかないので、旧バージョンでやらねばならないことがあります。この場合、再インストールなど面倒なので、私の事務所はパソコンを増やし旧バージョンを数個インストールして使える環境にしています。無駄だといわれるかもしれませんが、物件数も多く、日々新しい情報が入ってくる現在、無用な混乱は避けねばなりません。
 来週には壁式RCの改正法対応ソフト「壁麻呂3」がリリースされるようです。これは主に概要書対応のようですが、改正法に合わせた印刷に切り替わるそうです。検定比図など必要な出力は網羅しているようです。それだけのためにバージョンアップ費は正直癪ですが、今後の大臣認定などの専攻投資だと思って今日振り込みました。2×4造も非常に苦戦していますが、同じく東京デンコーの「2×4壁式」の概要書対応が進んでいるようです。現在私も対応は片手落ち状態で非常に困っていたので朗報です。どちらにせよ、しばらくはバージョンアップなどが頻発すると思うのでパソコン毎にバージョンの管理が非常に重要になりそうです。
 ただありがたいことに、構造計算ソフトは非常に軽いため、低スペックの旧商品でも立派に動いてくれます。CPUもセレロンで十分だし、メモリーもXPなら512MBで十分。ディスプレイカードも増設はいらない。昔は計算だけで食事に行く時間があったのですが。おかげで構造計算用のパソコンはノートも含め10万円を越えるものはありません。でもソフトが高いから・・・結局お金がかかるなあ。ソフト代を稼ぐために仕事をしているような感じがする今日この頃です。早くこの状態を脱却せねば。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。