まだ停滞している構造業務

 改正建築基準法が施行されてから一ヶ月以上経っていますが、いまだ構造業界は混乱しています。もっとも確認申請受付なども難しい状況なので、建築全般に混乱は及んでいます。当初は何の心配もしていなかった関係者も事の深刻さにようやく気づきはじめたようです。
 ただこの半月くらいで、かなり状況が変わりそうです。「2007年版建築物の構造関係技術基準解説書」がようやく8月10日に発売されます。構造設計、審査の事実上のバイブルなので設計者、役所や民間確認機関の方々は待ち望んでいたことでしょう。ただし何でここまで遅れたのか?なぜもっと余裕をもったスケジュールじゃなかったのか?いろいろ疑問が残ります。この本だけでは解決できない問題もありますが、先日発行された「改正建築基準法・建築士法及び関係政省令等の解説

 とあわせて、少しずつ、設計できる環境が整ってきました。ただし実際構造設計するときに用いる構造計算ソフトの大臣認定版の発売は今年の冬、もしかしたら来年にずれこみそうなので当分混乱は続きます。改正法に対応したプログラム(非大臣認定プログラム)は少しずつ整ってきていますが、出力が異常に多く(書類の省略が認められないため)、環境にもよくありません。しかも出るであろう大臣認定プログラムは制約が多く実用になるか疑問を持つ専門家も多く、まだまだ先行き不透明です。
 さて、構造技術者向けの法改正の情報が一番早いのは財団法人建築行政情報センターのようです。構造計算概要書の例や実務上の課題等の検討結果など日々上げられています。設計者には訂正を認めないのに、非常に訂正・修正が多いのが欠点です(もっとしっかりして!)。この内容は必ずつかんでおきたいものです。
 とりあえず、低層で計算基準があまり変わらない木造系(在来、ツーバイフォー)だけでも早く動いて欲しいものです。地域によって意識差がかなりあるので怖いですが(神経質なのは関東だけ??)弾力的な運用を願っています。