木造構造計算の告示で悩む

 最近、改正法のネタばかりになっていますが、現在非常に悩んでいる告示があります。現在の告示でいう第1899号の木造の構造計算の基準の部分である。
 木造はS造やRC造と異なる構造計算になっており、この告示も独自性が強いものとなっていました。しかし今度の改正で、S造やRC造に近づきます。しかし普段業務をやっている身では、何が変わるかちんぷんかんぷん!何せ木造と他の構造では頭を使う部分も全然異なりますし。
 目で見える部分での悩みは偏心率。今まで建物のバランスを見る偏心率は0.3以下であれば良かったのだが、今度は0.15以下となります。非常に厳しいです。これの回避規定は3つだが、そのうちハは現実的でない(保有水平耐力の計算??)なので、実際は2つでしょう。
 イは、偏心率が0.3以下で、偏心率0.15~0.3の間の割合でFeを決定し、その数値にCo(一般は0.2)を乗じて得た数値で構造計算しなさいよ、ということ。その場合Feは最大1.5なので、Coは0.3になります。算数的には簡単なのですが、この0.3という数値は軟弱地盤に相当し、相当厳しい条件となります。試算したらとんでもない数値が出てきました。少なくともガレージ付き木造3階建ての設計はかなりむずかしくなります。しかも計算ソフトで、Coをいじると、各方向とも数値が動いてしまう(告示では各方向別で良いことになっている)ので、その調整も難しそうです。
 ロは、偏心率が0.3以下で、ねじれ補正係数を考慮して構造計算しなさいよ、というもの。現在の構造計算ソフトのうち、古い物はこの機能を搭載していません。新しい物は、搭載しています。ですから新しめのソフトで計算すればこの告示は楽にクリアーできることになります。しかしながら最大シェアと思われる某ソフトの青本計算部分にはねじれ補正係数の計算は除外されています(もちろん計算ルートが許容の場合は計算されるようになっています)。よって2次設計の部分から剛心、重心の計算結果を出して、エクセルシートなどで作ったねじれ補正係数の補正式に代入してから計算する必要が出てきます。非常に面倒くさいです。私の試算では、イよりも現実的な数値が出てきます。
 今は、私なりの解釈で上の文章を書いていますが、実際どう運用されるのか不明です。しかもこの告示まだ番号が付いてない段階で出回っているので、今後変わる可能性もありますね(まだ公式発表じゃないみたいですから)。しばらくは頭が痛い日が続くようです。

注意 上記内容は、現時点での告示を私なりに解釈したものです。そのまま鵜呑みにしないでください。4号建物(普通の木造2階建て)には関係ないと思われます。

0 thoughts on “木造構造計算の告示で悩む

  1. なまあず

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    配管屋こいさんさん こんにちは。
    >VISTAの使い心地、XPとの違い、堪能できたらおしえてくださ~い
     今まで使っていたソフトが使えない!なんてこともあり、結構怖いです。ブログで使い心地、感想など書いていきますのでよろしく。