改正建築基準法対応の構造計算ソフト

 建築基準法が変わって一番大変なのは、間違いなく構造屋(審査する側も大変ですけど)。何せ事実上、計算ソフトがないと構造計算できない時代にあって、大臣認定ソフトがゼロのまま改正法が施行されてしまったのだ。まして改正法に対応できているソフトもほとんどない状態・・・。国土交通省のお役人はこの責任をどう取るのだろう?(責任とらないようです)。
 さて、当事務所にもようやく改正法対応のソフトが届き始めました。まずストラデザイン。特に法律改正によっての変更はないのですが、壁倍率など微妙な部分の修正アップデートが届きました(年間サポート高いよ~)。次にACE許容2。伝統的な小ぶりな構造計算ソフト会社である東京デンコーも今回は気合が入っていますな。ACE許容2と名前を変え新ソフトとしてリリースしました。私の使っているソフト群であとはなんとかなりそうな雰囲気。ただ木造系はメジャーバージョンアップしなければならないソフトが控えており、こちらも出費が拡大しそう。結局今回の改正法がらみで構造計算ソフト関連の出費は60万円近く・・・。もちろん講習会や改正法に適用するための社内での学習、書式の作成など他の労力も測りきれない。これだけの経費を回収するのには多大な仕事量をこなさなければなりません。しかし今後もこの業界で頑張っていくには必要経費です。しかしその見返り(報酬)の増加は期待できません。手間もかなり増えましたので。廃業する構造屋も増えました。今後のこの業界はどうなるか多少心配ですが、まずは改正法の趣旨を踏まえ、こちらも対応し良い建築を設計するのみです。
 構造計算ソフトといえば面白い動きも見られます。ストラクチャーの一貫構造計算ソフトのビルディングエディターが、期間限定ながら新告示対応版が無料で配布されているのだ。思い切った戦略ですごいと思います。私もダウンロードして使ってみましたがなかなか使いやすかったです。構造計算ソフトってずっと同じものを使い続けるのが常なので、知らないソフトを使うことは新鮮ですね。
 今度構造屋さんを集めて各ソフト毎に同じ建物を同じモデル化で入力して違いを検証してみようかな?という話が持ち上がっています。結果に興味があるけど、構造計算ソフト会社は嫌がるだろうな・・・。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。