最近、耐震診断ソフトも完成度が高まったため、あまりバージョンアップしなくなってつまらないです。まあ素直に完成度が高まったことを喜ぶべきなのでしょうけど。今回はHOUSE-DOCの小技(今までも紹介したものも含む)を紹介します。

1:調査シートの印刷コマンドの裏技
 調査シートの印刷は初心者には便利です。しかし上級者になると独自の書式を持ちたい場合もあります。そんな場合はエクセルなどで作っていると思います。しかしDRA-CADを持っていれば、調査シートを自作してHOUSE-DOCから印刷することが出来ます。方法はHOUSE-DOCのインストールフォルダのmpzファイルを書き換えるだけです。ファイル名は書き換えてはなりません。またメニューも書き換えが出来ません。自分だけの独自形式を作成したい方にお勧めです(メーカーは推奨していません。あくまで自己責任で)。

2:便利な縮尺指定の平面図印刷機能
 最近のバージョンではファイル(F)に平面図の印刷というコマンドがあります。これは用紙や縮尺を設定して平面図を出力できるコマンドです。予想以上に便利です。帳票と同じレベルで平面図を縮尺どおり印刷してくれるので、打ち出してチェックしたり、書き込みしたりするのに便利です。この平面図をそのままDXFやMPZに変換できれば尚いいのに・・・。

3:ファンクションキーの利用
 完成度の低い機能の一つにファンクションキーの利用がある。一般診断、精密診断とも右の画面に構法や建物名などが表示されている場合、ファンクションキーで柱や壁などの入力モードに切り替えられるのだ!ちなみにF1が壁、F2が柱、F3が床、F4が梁、F5が開口、F6が文字である。ちなみに各モードからは他のモードに移れない(涙)。一回構法などが表示している画面に戻る(図面表示画面の何も無い部分で右クリック)必要がある。うまく使うと入力が劇的に速くなります。

4:間崩れ時には等スパン表示
 間崩れした部分のグリッドが小さい場合、画面を拡大しなければ見難いです。入力もうまくいきません。HOUSE-DOCの場合マウスのホイールで拡大縮小が自由自在(便利!)なのでいいのですが、元にもどすのも面倒!というときがあります。そんなときは等スパン表示。ctrl+Eで等スパンと通常画面を瞬間で切り替えられるので覚えておくと入力が早くなります。細かい部分が壁が抜けていないかなどチェックするときも楽々です。

 最近、安心精密診断2004やホームズ君の活用機会も増えたのですが、使い勝手はHOUSE-DOCが一番ですね。何よりも入力が早く済みますし、チェック・修正が楽です。荷重が複雑な建物の診断は安心精密診断2004、基準法ベースの確認が必要な物件はホームズ君、通常の診断はHOUSE-DOCという感じになってきました。どれも良いソフトです。用途にあわせて診断ソフトも選びたいものです。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。