奇妙な構造のお仕事依頼急増?

 私の事務所で従来ならありえない仕事が舞い込んでいます。一番驚くのが、木造2階建ての金物計算(N値計算法)の注文が飛躍的に増えたこと。出来ないの??というより今までどうやっていたの??背筋が寒くなります。中には壁量計算を依頼してくる建築設計事務所もあります。本当に恐ろしいことです。耐震診断で新耐震基準(昭和56年頃)以降は、補助金対象外という場合が多いが、新耐震でも耐震基準を満たしていないものは多いのです。こちらとしては、安価に簡易な方法の計算を受けなければならず、本当は断りたいです。私は意地悪なので「今までどうしてたの?」とか「覚えたほうがいいですよ」と言ってしまうこともあります。
 そんなわけで今年初めて実施しようとしているオープンデスクでは、N値計算法や壁量計算など住宅を設計する上で当たり前の知識を身につけれるコースを用意しました。しかし応募はゼロ。恐らく学生もそんなものが必要とは聞いていないし知らないのでしょう。オープンデスクの建築の経験といえば、お茶くみや模型作りなどと勘違いしている人もいるくらいです。実地で活躍している建築士が知らないのだから仕方がない。この業界の意識改革は本当に必要だと感じます。別に構造だけではありません。設備でも意匠でも同様の現象が見えてきます。
 他の業界も本当の意味での専門家は減っているようです。資格試験を奨励するのではなく、もっと本当の技術を身につけられる施策を国は打ってほしいものです。