木造構造計算ソフトといえば、最近入手したSTRDESIGNの新バージョン(V13)の出来が、操作してみるとあまり悪くないので(初めは最悪!と思ったのですが)、満足状態の私。46条検討が簡単にできるようになったし、小屋裏計算も出来るし、構造自動設計もまあまあ。ようやく実務で利用がスムーズに行くようになったので積極的に使っていこうと思っています(今まではやや消極的)。
 さて、そんな木造構造計算ソフト業界(?)のダークホース的(失礼にも程がある)な、HOUSE-ST1が免震対応となったHOUSE免震を引き連れて完成度&魅力が向上しています。
 HOUSE-ST1は知っての通り(株)構造システム(DRA-CADやBUSシリーズで有名)の木造構造計算ソフト。数年前、試用で使わせて貰ったときは操作が面倒でいち早く候補から脱落しました。部材の選択が面倒で入力後の訂正が難しかったのです。
 しかし今年になってバージョンアップ!!HOUSE-DOCと同様に3D画面から部材を選択出来るので訂正が劇的に楽になったのだ!!!。また軸組図から部材が選べるのがとにかく便利(HOUSE-DOCよりもこっちのほうが良いのだが)。ミスも少なくなるので、これは他社に比べても明らかなアドバンテージでしょう。基礎の計算も同種のソフトの中では簡潔でわかりやすいです。帳票も過不足なく、現在、自信を持ってお勧めできる構造計算ソフトの一つでしょう。
 そこまでなら、別に他社製品との差は使い慣れさえすればあまり大きくはありません。しかし今春発売のHOUSE免震は、現在注目されている免震住宅の設計を非常にわかりやすく出来るようになっているのだ!!私も試用したが操作は本当に簡単。もちろん免震の設計がわかる人間でないと設計できないが(これはどのソフトでも一緒)。しかもHOUSE-ST1を持っていれば連動するので上屋部分と免震を一緒に設計できます。免震の設計を考えている構造屋さんは要注目です。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。