オープンデスクって・・・

 建築設計の世界(特にアトリエ系)は、私に言わせれば変な世界です。私は業界自体好きでないから、こういう発言をするのかもしれませんが。
 建築設計(アトリエ系)の過酷なまでの労働時間と低賃金。もちろん技術を磨かせて頂くわけだし、この業界では当たり前のことなので、構わないのかもしれません。しかしこのことで優秀な人材の参入の障壁となっているとすれば憂えるべきことかもしれません。○○エモン(ドラじゃない)のように一攫千金という話も聞きませんし、偽装事件などでイメージも悪いです。昔、野球が国民の注目を一手に受けていた頃、若い有能なスポーツマンは皆野球を目指したものでした。サッカーが流行すれば、サッカーに傾きました。そんなわけで、ある程度憧れる存在であれば、優秀な人材が集まるのは間違いないと思います。今の建築がそのような状態にあるかどうかは疑問です。
 話がそれました。上記のことはどこの業界でも「当たり前」ですよね。私が疑問に思うのは「オープンデスク」です(長い前置きだ!)
 オープンデスクとは、体験就労の一種で、ほぼ無料で設計事務所の仕事を体験させてもらえるものだ。業界に入るにあたり、実務を経験することは非常に有効なことで、この制度は非常に優れていると思います。しかし、しかしである。若いオープンデスク体験者に聞くと、「つらい」「ただの手伝い」「タダで働くアルバイトと同じ扱い」などとネガティブな発言が目に付きます。インターネット上でもその手の書き込みが多いです。もちろん良い体験を出来たり無難に過ごせた人はインターネットに書き込むことも少ないだろうからネガティブ発言はある程度割り引いて判断せねばなりません。それにしても、せっかくオープンデスクをやってあげている(事務所的には)のに、これでは何の意味もありません。業界の厳しさを教えるのはよいが、それ以上に良い点、希望、あらゆる点を見せる努力をしないと。まあ現実、それで今までやってきたのだから仕方がないのかもしれません。しかしそろそろ変えないと、と思います。もう昔の丁稚など知らない世代です。労働と考えるなら、アルバイト代くらいは払わないと。教育と考えるなら、もっと色々教えてあげたり、良い経験を与えてあげないと。今のオープンデスクは明らかに時代遅れであり、業界の後進性を世間に広めているようで残念です。精度自体は悪くないので、今後良い方向に向かって欲しいものです。
 というわけで、当事務所も遅ればせながら「オープンデスク」を開始しようと思います。もちろん構造系で(デザインは逆に教えて欲しい・・・)。ただし季節や仕事に左右される頃だと問題があるので、ある程度テーマを絞って(木造、RC造など構造別に)、複数人数で。無料の場合は、ある実務的テーマに沿って学べるように、有料の場合は、ある程度働いてもらう(そんなに仕事ないでしょ・・・涙)、といった感じで。
 まあ、私が担当するとスパルタ間違いなし・・・。誰も来ないか・・・。もう少し内容を煮詰めてみましょう・・・。