重要なことを忘れてはいないか?

 今週は、珍しく休みなし(涙)。でもって、今も働いています。今日やっているのは、取引先のミスのフォロー3件。こちらもミスはあるので、お互い様・・・と思いたいが、今回のはミスというより、この業界の近況を表しているようで根深く、さびしい。
 最近多いのが、施工後、間取り等の変更があり、構造に相談もなく、意匠設計・現場サイドで勝手に変更して施工し、後から計算してくれ!という「非常にありえない」事態だ。
 木造住宅の場合、施工中に施主からの要望で設計を変えることは良くあることです。そのため設計者、施工者は十分な打ち合わせのうえ、危険にならないように設計を変更する。構造も設備も。いたって普通だ。しかし木造3階建・RC造・S造てなどで「構造計算が必要な」物件は話は別です。
 もちろん間取り等が変われば構造計算は変わる。別に責任が取れれば勝手に変えるのはかまわない。しかし、やってしまったあと「大丈夫だと思った」と開き直られては困る。まるで悪気がない。構造は下請けだから、我々が指示した通り計算だけ行えばよいという態度が明白だ(多分、そんなことは思っていないが、そう感じてしまう私はひねくれ者??)。そこで無理といえば、急に態度が変わって「どうにかして・・・」といわれてもねえ。我々はマジシャンじゃないし構造力学の法則には逆らえない。倫理を犯して偽造に走る人は別にしてね。
 もちろん、変えても実害がない部分もある。しかし致命的になる部分があることも忘れてはならない。昔の意匠設計者はそのへんがしっかりしていて、どこをいじったら駄目かを把握していたそうです。構造計算ができなくても構造のツボは押さえていたようです(今も優秀な方はわかっています。少なくとも現在の私の顧客は大丈夫。)。しかし構造のイロハも知らず、勝手に「大丈夫だと思った」で変更しては、設計者失格だと思います。少なくとも施工前に相談すべきです。
 建築業界も分業化がどんどん進んでいくと思います。今後もこのようなことが発生することは増えていくと思います。でもどうか基本を忘れなく。意匠にしても構造にしても設備にしても・・・。
 さてもうすぐ4月。会社の体制も変わる時期。お陰様で同僚達が十分に活躍できるようになり良い方向に向かっていると思っています。私は、既に建築・構造とも「戦力外通告」を受けている(自分で出した)ので、構造設計に携わることも減るかと思います。明日からは久々に「古巣」に(夜だけ)戻り鍛え直してきます。私もようやく再出発です。