トップの重要さと責任

 最近、企業やお役所の不祥事がクローズアップされている。トップ(社長や知事)が注目されるが、もちろん彼らだけが悪いわけではない。彼らが悪くない場合もある。しかし、良い企業はやはりトップが良いように感じられ因果関係はあると思われる。
 私も様々な企業を訪問していると、いろいろなことが見えてきます。社員が元気なところ、社長だけが元気なところ、全体的に重苦しいところ、非常に秘密主義なところ・・・。それぞれ個性があって面白いです。成長している企業はトップの顔が明るいです。元気です。自信が見えます。しかし私が見るにその中にも2種類あると感じます。一つは社内も社外も良く見えて、理由があって成功している方、もう一つあまり世の中が見えていないのに、たまたま成功しているか短期的に成功している方。案外後者が多いのです。社内の雰囲気も悪く、技術力も低下しているのに経営だけがうまくいっていて、トップが内部の状態を把握できていない・・・。危険な兆候ですね。まあ、経営事態が傾いている企業よりもいいのかもしれませんが、破綻はある日突然やってきそうで心配です。トップは社外、社内をきちんと見渡し常に現状を把握することは基本の基本です。それを怠るとどうなるか・・・。
 成長中の企業は特に心配です。当初は小さく社内が見渡せていても成長途中に人も増え、次第に管理できなくなるというのは当たり前のことです。管理体制を規模に応じて見直さなければなりません。それができない人は経営者には向きませんな。まあ難しい問題です。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。