最近、仕事のペースが落ちている。なまあず通信の復活、講習会資料の作成、各種の相談業務、情報収集と、通常業務外のことが増えているからです。私としても来週は大阪出張が控えているので、早めになんとかしたいところ。
 阪神大震災から12年。12年前の私は大学一年生。耐震なんて興味なかったし、構造の「こ」の字も関わることなんて予想もしていませんでした。今考えると、あの時現地に乗り込んで、ボランティアなり何か役に立つことをしておけば良かったなと。ただ、当時は無縁のことと、学生生活を満喫していました。それよりも留年がかかっていたのでそれどころではなかったのかも。そういえば初めて彼女が出来たのは震災の数日前。案外浮かれていたのかも。初デートは震災の数日後。なんか思い出してきたぞ。今思うと非常に不謹慎だったなと反省しています。
 しかし運命とは皮肉なもので、今は構造設計を仕事としている。耐震的に不安のない建物を建てたい。しかしなかなか理想どおりにいかない。プランや顧客の希望から基準法ぎりぎりの建物の設計もしなければならないし、こちらがいくら危険だと意見しても聞き入れない設計者、お客も残念ながらいます。最近、耐震が重要視される一方、奇抜なデザインで一風変わった建物が好まれる風潮があります。その中には構造的に良く考えられたものもあるのですが、危険なものも見かけます。テレビや雑誌で紹介されているものの中にも「???」というものも多くあります。有名な建築家だから、雑誌で紹介されているからと信じるのは非常に危険です。こういった建物が震災時に大丈夫か不安です。今の自分に出来ることをまじめに取り組んでいきたいものです。
 

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。