構造設計事務所の営業

 11月より、意匠の陣営を整えて、私もようやく意匠設計から確実に離れられる(わーい)状況になりました。構造設計も新卒の同僚が予想以上の活躍により、かなり手を離すことができそうです。そもそも入社当時は建築としての戦力に入っていなかった私。そろそろ定位置(営業)に専念する時期が来たのかもしれません。まあそんなに甘くないか・・・弱小事務所の宿命で・・・。
 しかし住宅、小型共同住宅の設計、構造設計が主体の設計事務所の経営なんて厳しいものです。まず仕事が不安定です。もちろんハウスメーカーの仕事をコンスタントに請けているところなどは別として、安定した受注なんて難しいです。まあ下請けも価格と条件を見ると!!!なので大変だと思います。というわけで営業活動が重要になっています。
 私がこの業界に入ったころは、設計事務所の直接の営業でインターネットを使う事務所はまれでした。現在は設計事務所はホームページやブログを持っているところは多く営業に活用している事務所も多数存在します。私は構造設計が地域性にそれほど左右されないところに目をつけインターネット構造計算受注システム「構造トレインNZX」を開発しました。おかげさまで好評です。その後同様のシステムはインターネット上に多数存在するようになりました。
 しかしこれも転換期に来ているようです。まず構造設計に求められるものが高度化し、より親身に高度な技術を持って対応しない事務所は不要になってきました。また現場や検査に関しての問い合わせも増えてきており、ネットの限界を感じることもあります。更にコスト増により価格面で利益を出すことが難しくなっており資本的に有利な会社組織か、一人事務所のようなところしか生き残れないのでは?とい自分の試算もあります。最近は構造計算ソフトも値上げ傾向にあり、サポート代金が増えたり、バージョンアップが増えたりといろいろ大変です。でも無ければ仕事になりません。もちろん設計料金の値下げを迫られることもあります。更に昨年の偽装問題で、またもいろいろ制度はかわりそうです。このような時代に選ばれる事務所となるには、より一層がんばることよりも、他の観点から考える必要がでてきています。それを見つけるのが難しいようですが。
 とりあえず、私の営業手法は古典的な方法でいこうと思います。まず会ってお互いを知ることで信頼関係を築けるか?をお互いに判断し、その上で取引を開始するといった手法です。きっかけは紹介やインターネットでも構いません。設計事務所がやれる業務は限られています。その内容を知ってもらわないと後々問題も出てきます。
 技術があっても営業的になりたたない場合はあります。逆に技術がなくても営業でなりたっている場合もあります。建築士は専門職であるので営業でなりたっているとはいわれたくはありません。確かな技術は営業するときに自信になります。独自性は武器になります。営業に精を出すことは重要ですが、それ以上に大切なことは何か?考える日々が続きます。