4月に入ってきた新人は新卒。構造系のスペシャリストを目指す期待の星です。もちろん即戦力・・・などと考えてはいけないのだが、最近「もしや」と感じてしまうことがあります。
 このブログを読んでいる方なら私が文系の出身の構造設計担当でキャリアは長くないことを知っているかもしれません。そんな私と比較するのは失礼なんですが「やたら出来る」のだ。数や数式に対するセンス、構造に関する考え方、仕事に取り組む姿勢など、どれをとっても私はかなわないのだ(一応私も実戦では自信を持っていたのにねえ)。構造計算に関しては抜かれる日は近そうです。で、ひそかに彼の作業を見守り、どこが違うのかを観察。結果はあまりにも当たり前の内容でした。
 簡単にいうと二点に違いがありました。ひとつは私には基礎体力が足りないのだ。他業界からいきなりきて仕事をこなす毎日だったので勉強がおろそかになっていたのでは?と自省してみても、勉強量ならそれほど人に劣らないつもり。でも基礎からじっくり取り組むということがなかったのは事実だ。学生時代の長い4年間に建築の勉強をしてきた人間と私との差が歴然としているのは当たり前のことかもしれません。
 もう一点は建築に対する興味。建築系を出た人間は少なくとも建築に興味がありました。私のような建築嫌いとは訳が違い、モチベーションも異なってきます。彼の場合はそれが構造設計であり、その集中力と取り組む姿勢が私を凌駕しているのは当然といえば当然なのでしょう。
 そんなわけで新人に期待しながら暖かく見守っていきたいと思っています。
 が、彼に対していい影響を与える存在でなければならない!ので、今日は本屋で物色。高校受験のコーナーで数学と物理の参考書コーナーで立ち読み。結構忘れているのよね。基本的なことは。基礎から学ばねば!周りが高校生なのではずかしかったですが仕方がない。で、一冊本を買って帰ってきました。
 動機はどうであれ、久々にやる気になりました。ここ数年無為に生きた気がしてならなかったのですが、ようやくエンジンがかかったようです。それにしても最近の学生はこんなに優秀なのか・・・それとも私が馬鹿なだけなのか・・・。こんなことしているとまた婚期を逃してしまうような・・・。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。