基礎の施工を見て回る

 雨が続き作業が進まないので現場の方々がかわいそうなのですが、私にとっては好機。各地で基礎の工事でコンクリート作業が出来ないでいる現場が多く見られ、建物敷地の外から、多くの現場を観察することが出来ました。基本的に木造2階建ての基礎の設計はしないのですが計算もしない基礎に興味がありました。
 予想通り、フックはなく上端筋とスターラップは針金(?)で結びつけられていました。フックに比べて強度は多少劣りますがかぶり厚などの部分で有利な場合もあります。私が見た現場はほとんどがべた基礎。それもL型た逆フーチン型で地中潜りの少ないいわゆる簡略型のべた基礎です。もちろんこれでもトラブルは少ないので問題ないのかもしれませんが、もう少しきちんとしたものを、と感じます。特にスパンが長い場合は、と思いました。
 と見ていてある現場で驚きました。有名木造ビルダーの現場でしたが、配筋がフープで見た目にも普通の地中梁より分厚く頑丈そうです。残念ながら底盤はコンクリートが既に打ってあり、どれくらい地中に潜っているのか見ることはできませんでしたが。基礎の配置も密で、頑丈というより無駄遣いに近い豪勢さ。この会社はすべてこうなのでしょうか?私にいわせれば頑丈に見えるが必要な配筋ではなく、逆にコンクリートの充填でトラブルが出やすく熟練を要すように見えました。また目測で一部かぶり厚が厳しそうだったのも目につきました。しかし配筋の仕方は丁寧で他に問題は見あたらず、好感を持ちました。
 最近は、注文、建売ともに構造的に問題がありそうな建物はあまり見なくなりました。品確法や法制定の成果でしょうか?また工法的にも技術的に簡単な方法がとられるようになり、ほとんどがプレカットによる材木の切り出しですし、合板を貼り合わせた合理的で頑丈な工法が一般的になりました。
 しかし、その反面、細かい部分で退化している部分も多く見られ非常に残念です。優秀な現場監督と職人が減ったことは、今後必ず欠陥住宅を生む原因となります。土台の据え付けでアンカー用の穴合わせを間違え土台を欠損したり、コンクリート強度不足だったり、ビスを食い込み過ぎで合板の強度が出てなかったり・・・。人の現場で文句は言えないのですが、自分の現場ももしや??と疑念がわいてきます。設計者もCADを利用し、設計力が落ちたともいわれているので気をつけねばなりませんが・・・。
 現場見学は建築を学ぶ上で非常に有効な手段だと思っています。だからリフォームであっても毎日現場に行くようにしています。そして職人さんたちともコミュニケーションを取るようにしています。現場の職人さんたちには煙たがられているでしょうけど・・・。