構造計算に追われる日々が続きましたが、そろそろ春。リフォームや一戸建ての設計、施工のシーズン。私の所にもご指名で耐震リフォームの依頼があり、現在設計中。1から自由に設計できる構造設計と異なり耐震リフォームは各時代毎の施工方法や部材の寿命、現地調査の精度など様々な要素があり非常に難しいのです。最近ある建築士に「耐震診断やった物件なんだけど、屋根を軽くしたら基準をクリアできた」といわれました。悲しいことです。一基準である耐震診断の結果とソフトからはじき出される数字のみ鵜呑みにして建物の設計を甘く見るとは・・・。実際には耐震診断の数値以上のことを現地で収集してきたはずなのに、最後の部分で簡単な判断に走るとは。もちろん屋根を軽くすることが悪いとはいっていません。少なくとも費用対効果の検討、既存部材の悪い部分の抽出を行わなければ。地震は建物の弱い部分を突いてきます。結果の善し悪しだけでなく、そういう部分の指摘、補修は重要です。
またある建築士には「強くなればいい」といって、真壁の和室を大壁仕様に設計して提案しようとしていました。和室の良さを理解し畳を大切にしていたお客様の姿を見ていたはずなのに、なんたること!もちろん強度は大切ですがお客様のライフスタイルを見極め、相談し、煮詰めていく、そんなことが建築士には求められていると思います。
そんな偉そうなことをいっていますが私もそんなにはうまくいってはいないのではないか?人のことは指摘しやすく自分のことは気付きにくい。そんな自戒の念を込めながら設計しています。
今度の物件で、一番悩んでいる点は、建物に致命的な悪い点が一カ所あるのですが、そこを直そうとすると一番使っている居室を壊さなければなりません。そのため最小限で住んでいるお客様が不便のないように施工せねばなりません。補強の方法はシンプルで比較的簡単な部類なのですが・・・。でも私は補強設計は好きです。お客様とお茶を飲みながら打ち合わせて、出来るだけ良いものを共同で作りあえるからです。
ものすごく寒い時期ですが、もう立春。確実に春がやってきます。今年も良い設計、施工が出来ますように。
またある建築士には「強くなればいい」といって、真壁の和室を大壁仕様に設計して提案しようとしていました。和室の良さを理解し畳を大切にしていたお客様の姿を見ていたはずなのに、なんたること!もちろん強度は大切ですがお客様のライフスタイルを見極め、相談し、煮詰めていく、そんなことが建築士には求められていると思います。
そんな偉そうなことをいっていますが私もそんなにはうまくいってはいないのではないか?人のことは指摘しやすく自分のことは気付きにくい。そんな自戒の念を込めながら設計しています。
今度の物件で、一番悩んでいる点は、建物に致命的な悪い点が一カ所あるのですが、そこを直そうとすると一番使っている居室を壊さなければなりません。そのため最小限で住んでいるお客様が不便のないように施工せねばなりません。補強の方法はシンプルで比較的簡単な部類なのですが・・・。でも私は補強設計は好きです。お客様とお茶を飲みながら打ち合わせて、出来るだけ良いものを共同で作りあえるからです。
ものすごく寒い時期ですが、もう立春。確実に春がやってきます。今年も良い設計、施工が出来ますように。