告示1460号

 最近、建築士の先生方と話していると告示1460号を知らない方が多いです。この告示が平成12年6月1日に施行された新しい告示ということなので見落としているのかもしれません。しかしながら木造住宅を設計、施工する上で非常に重要な告示なので建築士、工務店なら必ず押さえておきたい告示です。
 さて、その中身なのですが、木造の仕口や継手の接合方法を定めたものです。今まで特に決められていなかったものが明文化されています。特に、耐力壁の種類によって柱頭柱脚の金物の仕様が変わったりするので、従来の考え方だと難解に思えるかもしれません。私の場合、建築業界に入った時点で告示1460号はすでにあったので、割合すんなりと頭に入っていたので今まで特に問題になるようなことはありません。しかし最近金物の使い方を教えてくれ!という先生方が増えているのは不思議です。
 告示は守らなければならないのはもちろんですが、弊害もあります。特に1460号の場合、守っていると金物だらけの建物になってしまいます。特に耐震性を高めようと高倍率の耐力壁を利用すると一カ所にホールダウン2個といったケースも発生してきます。これを嫌がる施工者や設計者は多いです。
 そのため、この告示と同時にN値法という、簡略化された金物の求め方が定められています。告示は部位毎で金物数が最大になる場合を想定して定められているため合理的、経済的ではありません。N値法は、簡単な計算によって必要金物を選定する計算方法です。告示よりも金物が大幅に減ることがあります。
 N値法は簡略化した計算なので、これを嫌う構造屋、建築士もいます。特に軒高が高い場合や建物内部に耐力壁を集める裏技?などがあり、必ずしも正確ではありません。以前にも書きましたが、私はそのあたりが嫌で構造計算を行うようにしています。通常の設計であればN値法で十分とも感じてはいますが。