構造の勉強について

 私のように、建築系の大学を出ていない上、建築系の友達もいない人間にとって本とインターネットが建築の勉強の主体となります。もっと社交的になれば良いのかもしれませんが、現在の主要な仕事が構造計算なので周囲にやっている人間自体が少ないのが現状です。実務をやりながらいろいろな疑問が発生します。そういうとき皆さんはどうやって解決するのだろう?と思います。私の所には一日数件は構造の相談の電話がかかってきます。簡単な問題の場合もあれば自分じゃ解決出来ないこともあります。もっと自分に能力があれば・・・と思うこともあります。勉強に時間が取れない!なんて言い訳はしたくありません。
 幸い、今の時代は本も充実しインターネット上にも有益な情報が多くあります。また図面を手で書いたことがない私が図面を書くことが出来るのはCADのおかげです。計算書を手計算で全部作ったことがない(丸写しして勉強したことはある)が計算出来るのは計算ソフトがあるからです。私のような人間が曲がりなりにも実務をこなすことが出来るのはこのような時代背景からです。
 構造の勉強で難しいのは、本に書いてあるような素直な例題のような物件はないということです。常に応用が求められることです。本では鉄骨造の計算など簡単!に思えるのですが、いざ実務に出るとダルマ状態ってことが多いです。なんとか仮定断面を作っても計算不能な場面に出くわします(偏心とかルートの問題)。ある程度感覚で予想できるようにならないと、とは思うのですが。2×4造や在来木造はある程度勘で計算結果を予測でき、その精度も高まりつつあるのですが・・・。
 焦っても仕方がないので地道にやっています。良い勉強方法はないかな?などと色気を出すのもやめました。過去の設計事例を地道に読みこなしながら勉強を進めていこうと思っています。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。