先日の東京の集中豪雨で、善福寺川等が氾濫し、床下、床上浸水が起きた件で、あらためて地下室や半地下の恐ろしさ、川の近くの恐ろしさを感じました。
 災害対策といえば地震というイメージが強い東京だが、実は治水に関しても、それなりの対策は打っています。今回の被害は「想定外」の大雨が一度に降ったから、といわれています。
 それでも「想定外」が起こるということは、住民が対策をしなければならないということ。洪水が起こる可能性がある地域では、1階には貴重品を置かない、大雨の兆候がある場合は、地下室には入らない、などの対策が必要だと思います。
 ただ、東京の場合、建物の高さの制限から、意図的に半分地下に潜らせて作った住宅やマンションが結構多いのです。こうした建物の場合、完全な地下よりも対策がされてないことが多く、無防備な場合も多いので注意が必要です。新築なら、河川の氾濫や床下浸水の恐れがある地域の場合は、半地下、地下室は出来るだけ作らない、作るときはそれなりの対策と覚悟をする必要があるかもしれません。
 地下室や半地下は地震に対して有効な場合が多く、私は個人的には推奨したい建築形式でした。今回の件を見て色々と考えさせられました。

投稿者 しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。