耐震金物の悲劇

 最近、耐震金物のメーカーの営業に「悪質リフォームのせいで、金物が売りにくくなってしまった」と口を揃えていっています。せっかく良い金物なのに悪質リフォーム業者に利用され、テレビで放映されてしまうと一気に売り上げが激減してしまうようです。これは非常に残念なことです。どうかテレビで放映されるインパクトのある映像に惑わされずにしてほしいものです。
 ただ、怪しいと思われる金物も増えているのは事実です。悪質リフォームの調査で、本当にこの価格がする金物なのか?本当に効果があるのか?など疑問を覚えることもあります。更に、金物を売るために診断をして金儲けをしている業者があることも事実です(商売なので別に悪いことではないのかもしれません)。
 耐震金物は、所詮耐震性をあげる補助具に過ぎないと思います。使い方によって効果的になるか、全く利かないかは使う人の技量と良識だと思います。本来は専門的知識と経験と診断・補強設計のスキルによって初めて威力を発揮します。生半可な技量で金物を使う人間が多くなったことを悲しむとともに、専門家はもっときちんと学習すべきと感じています。