健康住宅というけれど・・・

 シックハウス関連の建築基準法改正で、住宅での24時間換気設備が原則義務づけられ、使える内装材等も制限を受けるようになった。これは非常に喜ばしいことで私は素直に歓迎しています。
 中には24時間換気設備などいらない!という方や健康建材を使えば換気は必要ないという方も多いのは事実で、意図的に換気設備を付けなかったり、コスト削減のためといって法律を守らない業者がいるのは確かです。
 私見ですが、今の建築の流れから24時間換気は必須だと感じます。理由は高気密高断熱による住宅の気密化の傾向は今後も続くからという点と、新たな建材をすべて長期間テストしているわけでもなく、シックハウス自体の原因が完全に解明されているわけではないからです。
 既存に知られているホルムアルデヒド等の物質も低温では揮発しない建材でも高温になると揮発し始める場合があることは、意外と知られていません。日本の場合、28度という比較的高温でも発生しない(許容値内)という厳しい基準がありますが、今の日本では28度を超える日は夏ならほぼ毎日ありますので、本当に大丈夫か不安が残ります。また未知の有害物質もあるかもしれません。
 あと以外に忘れ去られているのが生活様式の変化です。共働きが増え、家を留守にする家庭が増えています。そうすると換気する回数、時間が自動的に減ります。また防犯面からも窓を開けっ放しにすることが難しくなってきており換気はより重要なテーマとなります。
 ただ換気は本当は高度な知識と設計能力が必要です。換気扇を付けただけでは効果が薄い場合があるのは事実。もう少し換気に関する意識を設計者も持った方がいいと感じています。