悪質リフォームの中で・・・

 今日は悪質リフォーム現場の調査です。この調査は本当にやるせないです。例によってたくさんの金物や不必要なものが出てくる、未熟な職人の工事がでてくるでしょうし。今回は夏で暑いし、たくさん調査しなければならないので、強力な助っ人を呼んで、4人編成で調査しました。
 住宅の耐震性を調べる耐震チームと、悪質リフォーム部分を調べる調査チームに分かれて調査を開始!私は調査チームで外壁から調査。まず○百万もする金物補強を見ました。とてもその価格になるとは思えません。金物の価格を調べたら21万円(定価)!べらぼうに高いです。でもきちんと使えば効果がありそうな金物でした。しかし本数と工賃を考えても楽に2倍は高いです。金物の価格にびっくり、請求価格で二度びっくりです。小屋裏の調査は一番怖いのですが、逆にこれはなかなか工事の仕方もよく、つけている位置も概ね適性なのですが、金物が多すぎ。中には今まで見たことのない金物がありました。まあもともとあまりよい構造でなかったので、この工事は金額は別としてそんなに悪くない(一応効果があるという意味で)感じでした。逆に床下はやりたい放題!防湿コンクリートを打ったのに、調湿材と換気扇を付けています。また無意味な束もたくさんあり、意味不明の金物もたくさん。
 でも今日、一番苦労したのはこの暑さ。みんな調査が終わったら汗ぐっしょり。ダイエットには丁度いいか?などと冗談でも言えません。でも被害を受けた方の心を思うと一生懸命になってしまいます。この調査に意味があるのか現時点ではわかりません。なんとかして良い方向に持って行くべく、調査結果をもとに対策を考えていきたいと思います。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。