健康住宅と合板、集成材

 健康住宅は、建築を語る上で欠かせないキーワードです。それだけ健康に対する意識が高まっているのでしょう。私は不健康な上、健康にあまり興味がないのでよくわからない部分がありますが。
 しかし健康住宅を作っている方で、とんでもない間違いや要求をする建築士の方がいるので構造屋さんとして、とても困る場合があります。例えば、木造3階建てで構造用合板も集成材も使わないでくれ、というケース。現在の木造3階建てだと、集成材はともかく構造用合板を使わないで設計することは、ほとんど不可能です。このことを説明しても、理解してくれません。構造屋なんだからなんとかやってくれ、とか絶対この仕様で役所を騙してでも確認をおろしてくれなどという方すらいます。また、健康素材を使っているのに、防水や湿気対策をきちんと行わず雨漏り、カビだらけになるケースもあります。ですから私も健康住宅を謳う設計者には一時期嫌悪感をもっていたこともありました。
 もちろん、きちんとした設計者の方に出会い、その思いは払拭されました。健康住宅が悪いのではなく設計者に悪い人がいるだけだと。更に、無理だと初めから言わないで、他の方法を模索してみる努力も必要だと。
 まだまだ未熟さを思い知らされることの方が多いのですが、それを感じなくなったら専門家はおしまいかな?と思っています。