地震対策住宅について

 ハウスメーカーから始まった2階建て一戸建て住宅、すなわち一般的な住宅の地震対策は、いまや地場工務店や設計事務所でも考えなければならないくらい認知されてきました。テレビCM等で免震住宅や制震住宅の効果が放映され、耐震住宅から更に一歩踏み込んだ住宅も見られるようになりました。
 しかし一方で、建築基準法さえ満たせば大丈夫、という機運もあります。私のところでは、構造計算をある程度の余裕(別に一般的な仕様なのだが)で計算して提出したら施工業者に「過剰設計だ」と怒られたことすらあります。もちろん経済的な問題らしいのですが悲しい限りです。またお客の要望だからといって通常ありえないような住宅の構造計算を依頼される業者もあります。それでいて欠陥や苦情が怖いらしく、「構造的に余裕をもって計算できるように」とありえない要求をしてくる業者もあります。まあ建築は経済行為ですから、ある程度仕方がないのですが。
 免震住宅や制震住宅はもちろん、本格的な耐震住宅はコストがかかります。コスト面は誰にとっても重要な問題で、耐震以外に考えなければならない点も多いのです。まあ耐震よりも日頃の生活のほうを優先するのが普通ですが。
 ですから建築士はコストのかからない安全な住宅を作れるように配慮することが必要です。同じ部材、同じ建築工法でも設計で強度は大幅に変わります。ここが建築士の腕の見せ所だと思うのですが・・・。

0 thoughts on “地震対策住宅について

  1. 水性エマルジョン

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    リンクありがとうございます。
    偶然ですが、今日の建築士会の会合で、
    同じTV放送についての話になりました。
    ほぼ同じ内容の意見が、続出してましたので、
    日記を拝見して、思わず笑ってしまいました。
    人間、考える事は同じですねぇ。