新潟県中越地震研修二日目

 新潟県中越地震の研修2日目は、小千谷・川口の両被災地の見学でした。あいにく大雪で昨日比50センチほどつもった地域もあったそうで、あまり歩けませんでした。
 小千谷では被災して未だ営業の目処がつかない大型スーパーや、道路沿いの壊れかけた建物をバスの中から見学しました。木造が弱い!とよくいわれますが、鉄筋コンクリートであろうが鉄骨であろうが被害を受けているものはあります。また、よくこんな建物が大丈夫だったなあ、と思えるような古く弱そうな建物でも表面上何の問題もなさそうな建物もありました。
 我々耐震診断する人間も主観があって、初めに建物を見たとき「この建物は大丈夫か」と単純に判断してしまうことがあります。今後も被害にあった住宅のデータだけでなく、大丈夫だった住宅がなぜ大丈夫だったかというデータを収集する必要性を感じました。
 川口町についたら雪もあがっていたので、散策することが出来ました。倒壊した建物の上には雪が積もっていて、どのようになっていたのか確認することは出来ませんでした。被害を受けながらもなんとか生活できるレベルの建物を中心に見学しました。基礎が大きく割れても建物がなんとかなっているものもあり、驚きました。噂の通り高基礎の建物が多く、そういった建物の耐震性が話題になっていますが確かに見た限りでは高い基礎で下部分が駐車場になっている建物の被害は軽微なような気がします。
 地震発生からだいぶ時間が経って、大雪の影響もあり短時間の見学にとどまりましたが、貴重な情報を得ることができました。また建築士の方々から色々ご指導を頂きました。
 でも東京を5日間も離れているので心配です。仕事が大変だ・・・。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。