新しい耐震診断ソフトの使用感

 新しい耐震診断ソフトが手に入りました。構造システムの「HOUSE-DOC」というソフトです。このソフトに決定した理由はインターフェイスがシンプルで見た目にわかりやすそうだったからです。
 操作感は、この手のソフトにありがちな癖のあるインターフェイスで慣れが必要です。特に入力画面のスクロールは?です。マウスの操作感も?で最初はかなり手間取ります。ヘルプがあまり充実しておらず、機能説明も貧弱です。耐震診断の方法を根本的に知っておかないと使えそうにありません。もっとも他のソフトに比べボタン数が少ないので覚えやすそうです。
 肝心の図面入力も難しいです。機能が増えたため他社のソフトも面倒です。グリッドの利用もシビアでJWW等CADソフトに比べ入力ミスが多くなりました。このソフトの良い点は、筋かいの向きが入力すると即時に3D化するので確認しながら入力できること。本当はこんな機能が無くても向きがわかりやすくしてほしいところです。画面上の訂正はまあまあですが、打ち出し帳票から壁仕様を読むのには苦労します。何しろ不可解な記号で出てきますから。これは慣れるしかないのでしょう。
 プレゼンに必要な機能はほとんどないので専門家向けのソフトです。インテグラルの「耐震診断Pro」のように地震の被害想定のCGが出たりしないので見た目は地味です。出力帳票も最低限のものしか出ません。
 ただ、動作が軽快なのは評価できます。いろいろ試して半日で、操作はマスターできました。もう少し操作性の完成度を高めると非常によいソフトになると思います。今後のバージョンアップに期待しています(バージョンアップは無料でお願いします(笑))。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。