耐震の助成金について考える

 耐震診断や耐震改修に助成金を出す自治体が増えています。また税制上での優遇措置も今国会で議論されています。でも個人財産を税金で補助するというのはいかがなものか?と考えております。
 建物の所有者は、その建物をきちんと維持していく最低限の義務はあると思います。そして現在のところある程度までは維持がなされていると感じています。地震等の災害を除いては。それに補助や優遇処置を設けると、またおかしなことになりかねないな、と感じます。
 補助金の発生するところ必ず利権や他への流用が発生すると思います。介護保険も必ずしもうまくいっていません。耐震の補助金も使えるのをいいことに単なるリフォーム部分まで金額をうまく使おうという人もいるようです。
 私の住む市は、今のところ耐震の補助の制度はありません。問い合わせで「助成金はありませんか?」とかよく聞かれます。確かに援助があるのはありがたいことです。家計が厳しければ尚更です。しかしきちんと議論し検討しないまま開始すると、また税金の無駄遣いになるのでは?うまく運用してもらいたいものです。

作成者: しろなまず

建築設計やっています。スマホやソフトウェアが好きです。