日別アーカイブ: 2004/10/15

構造用合板には寿命があるの?

 今日は耐震補強のお勉強。ちょっと従来の方法に疑問があったので専門書を紐解きお勉強。学生時代は「社会人って勉強しなくてよくていいなあ」と思っていましたが、現在学生時代の3倍以上は勉強している現在の私にとっては学生が逆に羨ましいです。結局どこまでいっても楽はさせてもらえません。
 引っかかっているのは補強後の経過年数による劣化の程度。最近、過去の補強した跡を見ることが出来たのですが防水していなかったためなのか、合板が見事に劣化していました。当然といえば当然なのですが。
 現在、構造的に頑丈とされる木造住宅は、ほとんど構造用合板というものを利用しています。合板を組み合わせることで住宅を箱状にして強度を上げているのです。その強度には不安はないのですが、果たして劣化はするのか?こう考え出した理由は、ある意匠系建築家から「合板を使わないで設計して!」と注文を受けたことに始まります。その建築家がいうには、「合板は年数による劣化がある」というのだ。ただし、そういう現場は見たことがないので主観的判断らしい。意匠系の建築家にはこのようなことをいう方が多い。しかし構造系の我々は根拠なく発言するわけにもいかない。で、資料や過去の施工からピックアップしようとしたのですが、私のところでは年数が経った構造用合板使用で現状が確認できるものが皆無で、本や資料にもそれほど的確な内容はありませんでした。きちんとした構造用合板を雨風に当てないように施工すれば大丈夫そうだ、ということしかわかりませんでした。年数による劣化は今後問題になってきそうですが。
 合板利用で木造の強度を上げることを考えていた私にとって悩みがまたひとつ増えそうです。