HOUSE-ST1木造構造計算ソフト(株式会社構造システム)
中大規模木造にも対応した本格派木造構造計算ソフト HOSUE-ST1 Ver7は2017年1月発売!2017年10月には、新グレー本2017に対応したVer7.5が発売されました。2020年秋にVer8が発売されました。
なまあずショップ・なまあずソリューション共同企画
HOUSE-ST1 Ver8ハンドブック 新機能編 無料ダウンロード開始(10/8)
なまあずソリューションの電子書籍のページで無料ダウンロード(PDF)できます。実際にVer8を使って見た実務者からの紹介となります。この電子書籍を読んで、なまあずショップ楽天市場店でHOUSE-ST1 Ver8(新規・バージョンアップ)を購入された方に、続編である「CEDXM編」と「構造図作成編」をプレゼントします。応募方法は、なまあずショップ楽天市場店で購入時、備考欄にハンドブック最後に書かれたキーワードを記入するだけ。追ってダウンロードパスワードを送付いたします。
なまあずショップ楽天市場店で購入することができます。また各種ツールやオリジナル手引き、サンプルなどをダウンロードできる「なまあずステーション」も、同ショップから申し込みできます。またセット販売もしておりますので初めて木造構造計算を行う方は是非ご利用ください。
Ver8は2020年10月発売。64ビット版のみとなり、32ビットでの利用はできなくなりました。他のソフトも64ビット化が進んでいますので、これを機にOSをWindows10の64ビットにすることをお勧めします。
HOUSE-ST1をマスターするための添削付攻略キット。3つの物件を入力し無理なくマスター!
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2020/10/19更新
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なまあず日記styleのHOUSE-ST1が書かれている記事
Ver8の新機能
Ver7の新機能
Ver6の新機能
Ver5の新機能
Ver4の新機能
Ver3.5の新機能
Ver3の新機能
新グレー本2017(木造軸組構法住宅の許容応力度設計2017)対応
特徴
活用場面
操作テクニック
Q&A
木造構造計算リンク
メーカーホームページ
ご購入は、なまあずショップ楽天市場店へ
Ver8の新機能(2020年10月新発売!!)
・64ビット化 32ビットでは動きません。もちろんWindows7,XPは対象外です。
・CEDXM対応(予想的中) ・・・他社がかなり対応しているので対応すると思われます。特にWallstatとの連携を希望する設計者が多かったのでやらなかったら不思議です。HPには、インポートエクスポート対応とあります。また耐力壁、横架材、柱、柱頭柱脚接合部、基礎(!)とあります。インポートで初期入力作業の省力化をアピールしています。Wallstatについては何も書かれていません。→非常にシンプルながら、Wallstatに梁・壁等を転送出来ることを確認
・軸数が最大200へ
より大きな建物や複雑な建物の入力がしやすくなりました。細かい表示が苦手なので表示部分も手を入れて欲しいところ・・・。→やっぱり余裕があるのは大きいです
・入力、画面の改良
入力しやすさがウリだったが、更にパワーアップ。はり交差部の自動分割はkizukuriでもお馴染みの便利な機能。また部材属性表示情報が増えて、把握がしやすくなりました。→他にも細かい変更・改良が多い。特に多機能になって使いにくくなっていたメニュー関連がリニューアルされ使いやすくなりました。
・K-DB対応
WOOD-STなどでは既に利用されている、共通のデータベースから部材材質、接合金物をインポートできます。現状、在来木造住宅に必要なものがそれほど登録されているわけではないので、今後充実する、ということだと思います。少なくとも樹種などの入力は非常に便利になります。
→金物はほとんど意味がなさそうですが、集成材のスペックを入力しなくていいのは楽です。
・基礎の計算の拡張
不思議なインターフェイスでわざと使い勝手を下げているような感じがする基礎も今回改良が加えられています。2段配筋や偏心布基礎ができるようになりました。深基礎ができると更によかったのに、と思いますが、かなり楽になりました。
→かなり実務向けになりました。
・ルート2の筋かいの負担水平力による応力割増しの自動計算追加
ようやく対応。→非常に簡略的ながら使いやすいです
・特定緩勾配屋根対応
→使う人にとってはメリット多いし!
・出力の改良、Excelに出力値をクリップボードで転送できるようになりました。
→出力(特に偏心率・ルート2・ルート判定)見やすくなりました。帳票デザインはそのままに、大きく改良されています。クリップボード転送はExcelにキレイに転送できるが、CSVエディター系ではあまりうまくいかないことが多い。
・出力の追加(柱頭柱脚金物配置図、水平構面応力図、断面検定比伏図)
→金物配置図は、だいぶ使いやすくなりましたが、もう少しがんばって欲しかった。
予想がはずれたもの・・・斜め軸の整備、BIM系との連携、ペントハウス対応
Ver7の新機能(2017年発売。赤字は使って見てからの感想等です)
中大規模木造を設計するのに便利な機能を搭載
屋根トラス、高倍率耐力壁、耐風火打ちなど中大規模木造を設計するのに必須な機能を搭載しました。
屋根トラスは勾配、スパンを変更できます。高倍率耐力壁は、倍率の指定ができるのみです。耐風火打ちはワンタッチで入力出来るので手軽です。
図面出力機能のアップ
従来からある図面出力機能は、レイヤに対応し、非常に使いやすくなりました。また3Dも見やすくなり、出力も改善されました。
3Dを各階ずらして表示できるので見やすくなりました。図面出力は内容はほとんど変わりませんが、レイヤ毎になったので使い勝手が著しく向上しました。DRAの場合は特に。JWWの場合はレイヤ分けがレイヤグループを超えてしまうので、若干・・・かな?
細やかな編集機能の向上
リスト編集機能がアップし、パラメーターの変更が容易になりました。
思ったより使い勝手は良くないが、慣れれば気にならない。出来ることが大事!!
出力機能の向上
検定計算の出力指定が可能となり、検定出力選択のミスがなくなりますし、計算書出力のページを節約することができます。
これだけでもVer7に上げて良かったと思える仕様。kizukuriなどで苦労していたのがウソのようです・・・。
その他使って見て良かったこと
ライセンスの取得・返却が自動になったこと。2台で使い分けている場合など非常に便利になりました。
標準固定荷重と標準積載荷重を指定できるようになったこと。いちいち指定しなくて良くなりました。
新グレー本2017(木造軸組構法住宅の許容応力度設計2017)対応
Ver6、7は、木造構造計算のバイブル的存在である「木造軸組構法住宅の許容応力度設計2008年版」に対応しています。ところが2017年に最新版が出てこの本は旧版になってしまいました。
※2017年10月に、2017年版に対応したVer7.5発売
Ver6の新機能(2014年新発売)
最大軸数150にアップ
従来の90から大幅にアップして150に。従来は難しかった大規模木造も楽々対応します。→他社もだいぶ追従しましたし、150で足りないケースも出てきました(2020年段階)
編集機能のアップ
定評のある編集機能もパワーアップ!部材の平行複写、対称複写など大型のグループホームや共同住宅の入力に便利な機能を搭載。従来入力しにくかった斜め部材の入力支援機能も充実しました。→斜め軸に対応してくれないと本当の意味で斜めに対応したとは言えません(2020年段階)
立面混構造バリエーションアップ
従来の混構造に加え、1・2階RC(もしくはS)、3階木造の建物の計算も可能になりました。
計算機能の充実
どうしても先行するソフトに比べて、機能的に弱い部分もありましたが、さまざまな強化が図られています。
床荷重の自動計算機能の強化、屋根葺き材の検討など初心者にも嬉しい機能から、基礎梁の浮き上がりの検討、間仕切り壁などの入力機能、複合応力検討、はり特殊荷重の強化、個別断面計算など非常に多くの部分が強化され、初心者から上級者までカバーできる構造計算ソフトに進化しました。
チェック機能・帳票の強化
よりわかりやすく進化しました。NGメッセージやチェックメッセージが伏図上に表示され、より修正がしやすくなりました。帳票チェックもNG項目が赤く表示されるようになりチェック・修正が簡単になりました。帳票内容も、応力・検定比軸組図を出力できるようになったので、より構造検討しやすくなりました。はり荷重負担範囲図も出力できるようになり、構造初心者でもチェックしやすくなりました。
3DモデルのCAD出力
右下に表示されていた3Dモデルは、チェックしやすいということで好評でしたが、これをCADファイルとして出力できるようになりました。プレゼンなど利用の可能性が広がります。
Ver5の新機能(2011年発売)
見つけ面積CAD入力機能、斜め軸に対応、計算出力をCADデータ出力可能
Ver4の新機能(2009年発売)
Ver3.5の新機能(2007年発売)
耐震偽装事件を伴うルール変更に対応。構造計算概要書機能・検定比図機能を搭載。
Ver3の新機能
Ver1(2001年発売)
木造軸組工法の構造計算を行うプログラムとしてリリース。住宅性能評価の資料としても利用できる仕様
特徴
初心者にもやさしく、機能も充実!
初心者向けの操作しやすいユーザーインターフェイス
HOUSE-ST1は、DRA-CADの開発元である構造システムのソフトウェアです。従来の構造計算ソフトの欠点である取っつきにくさを最大限に排除し、わかりやすいユーザーインターフェイスを採用しています。また操作性の良さで定評のある、耐震診断ソフトHOUSE-DOCと似た操作性にもなっています。HOUSE-DOCをお使いの方は非常にスムーズに入り込めると思います。使ってなくてもわかりやすです。構造計算ソフトは構造計算に入る前に操作が難解で・・・ということが多いのです。その点HOUSE-ST1は操作は簡単で構造計算に打ち込むことが可能です。
オプションで混構造に対応する柔軟性
普通の木造の構造計算ができると、次は混構造を目指したいものです。従来の木造構造計算ソフトは混構造では別のソフトを用意しなければなりませんでした。しかも連動していないので使うときに色々と工夫が必要で敷居が高かったです。HOUSE-ST1は、同社が総合的な構造計算ソフトメーカーであることを活かし、壁式鉄筋コンクリート造ソフトHOUSE-WLとデータ連係ができるようになっています。よって混構造は手軽に挑戦できます。HOUSE-WLは別売ですが、壁式鉄筋コンクリート造の単体の構造計算もできるので非常にお勧めです。価格的にも他のソフトメーカーの同種のものよりも安価ですし、操作性も非常に良好です。
斜め壁、跳ね出しバルコニー、小屋組の入力に対応
従来のHOUSE-ST1の欠点は、他の構造計算ソフトでは当たり前のことが、できない!という点でした。特に跳ね出しバルコニーやオーバーハングは都心部では当たり前の仕様になっていました。Ver5ではこれらの欠点が大幅に解消されています。また著名なソフトでもできない場合がある斜め壁にも対応。部分的に不整形な建物にも対応しました。また小屋組入力もできるようになり、より詳細な計算が可能になりました。
価格が比較的安価
構造計算ソフトは高いです。もちろん業務で使う物ですから仕方がありません。HOUSE-ST1は構造計算ソフトのなかでは比較的安価といえます。
安心の構造システムのソフトウェア
構造計算ソフトの老舗として評判の高い構造システムのソフトウェアです。建築CADのベストセラーDRA-CADや、構造計算ソフトBUSなどは非常に多くのユーザーを獲得しました。ソフトウェアラインナップも広範囲で、カバーしている分野も多いです。事業の継続性も安心感があります。
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サブウィンドウの活用
HOUSE-ST1は他の3D表示などができるソフトと異なるのは、見ることができるだけではない点です。軸組図をクリックすれば、その部材を選択できます。例えば壁をクリックすれば壁のプロパティが表示されます。一画面で表示できるのは限界があり、各構造計算ソフトでもその点は苦労しています。HOUSE-ST1では簡単に編集することができます。これが好きでHOUSE-ST1を買った方もいるくらいです。軸の切り替えは各通りをクリックするだけでOK。またサブウィンドウの通り名を左クリックすると次の通りへ、右クリックすると前の通りへ移動するのでチェック時などは覚えておくと非常に便利です。ちなみに、パースもクリックできます。プロパティも表示できますが、軸組図のほうが便利です!
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CAD下図機能
CAD下図機能は他社に比べての秀逸な機能なのですが、イマイチ活用されていません。下図のCADはJWWやJWC、DWGやDRA-CADの各ファイルに対応する幅広さです。CAD下図を選択し、原点指定するだけでOKです。ちなみに見つけ面積を書くときにも使えるのでチェック用に便利ですよ。ただ表示するだけでも作業効率がまったく違いますから。
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「表示」機能を使うか?で決まるHOUSE-ST1の操作性
HOUSE-ST1で操作性がイマイチ!といっている方の大半は「表示」メニューを使いこなしていません。実はここがHOSUE-ST1の肝で、他のソフトにはない最大の特徴でしょう。壁や床などを個別に表示・非表示をワンタッチで切り替えられます。これは他のソフトでもできるものがあります。しかし同種の壁を一目でわかる壁チェックは、入力ミスを防ぐのに非常に有効なコマンドです。壁チェックをクリックして調べたい壁をクリックするだけで、その壁と同じ種類の壁を表示します。これは非常に便利です。入力ミスは誰にでもあるものですが、そのミスを発見しやすくなります。また距離や面積を測るコマンドもあります。CADメーカーならではの細やかな気遣いです。
Q&A HOUSE-ST1のQ&A
- Q1 HOUSE-ST1で、鉄骨造の混構造を行えるソフトはないか?A1 HOUSE-ST1は木造構造計算ソフトです。壁式RC造はHOUSE-WLと連携できるようになっています。鉄骨造・RC造(ラーメン)はBUS-6と連携できるようになっています。
- Q2 家と会社でHOUSE-ST1を使うが、両方にインストールできるのか?A2 同時に使うことはできませんが、インストールは可能です。Ver6からはソフトウェアプロテクトとなりました。会社から家で使う場合は、会社のパソコンでライセンスを解除し、家のパソコンでライセンスを取得します。忘れると使えなくなりますので注意が必要です。ソフトウェア終了時にライセンスを解除できる設定もありますので、心配ならこの機能を使いましょう。
- Q3 標準固定荷重が少なすぎます。載っていないものはどうすればいいですか?A3 リスト編集で追加することができます。載っていない荷重は自分で調べて適切に設定してください。
- Q4 すぐに金物がリストのものを超えてしまいます。また15×2の金物が付かない場合がありますA4 設計の問題です。高倍率の耐力壁を使うと金物が増える傾向にあります。S認定品の35kNなどを追加してみましょう(アンカーの埋込み長さ注意!)。最近は60kNを超えるものもあります。15×2は問題があるならチェックをはずしましょう。
- Q5 金物工法の計算には対応していますか?
標準では、金物工法の金物が搭載されていません。しかしVer6で複合応力の検討に対応したため、金物工法特有のせん断と引っ張りを設定できるようになりました。この機能を活用して検討することができます。 - Q6 Ver7のトラスは変形トラスなどに対応していますか?
キングポストトラスTG2のみ対応とのことです。シンプルなトラスですが、10m超の小屋トラスが可能なので実用的だと思います。 - Q7 Ver7の中大規模木造の根拠は何ですか?
「JIS A 3301(木造校舎の構造設計標準)を用いた木造校舎に関する技術資料」(文部科学省)によります。 - Q8 短期めり込みの検討には対応していますか?
標準で、短期めり込みの検討の有無を計算実行時に選択できます。土台プレートなどにも対応しました。
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構造システムオンラインサポートセンター
HOUSE-ST1の開発元の構造システム公式のサポートページ。過去のよくある質問や技術情報、最新版の提供などを行っています。
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財団法人 日本住宅・木材技術センター
木造住宅の構造計算のマニュアルである、「木造軸組工法住宅の許容応力度計算」の出版元。他にも木造関連の書籍を多数発行しています。木造関連の講習会も行っています。2012年は木質系混構造建築物の構造設計の手引きを発行しました。。
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一般財団法人 日本建築センター
構造計算のセミナーを多数行っています。木造も初心者向けの講習が多くあります。
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一般財団法人 日本建築防災協会
耐震診断などの情報が充実。木造を知るためには木造の耐震診断の知識もあると良いかと。