構造設計一級建築士になるには?
構造設計一級建築士を目指す人向けの情報を集めてみました。
<構造設計一級建築士制度>
H18年12月の建築士法改正により、創設された制度。一定規模以上の建築物の構造設計については、構造設計一級建築士が自ら設計を行うか若しくは構造設計一級建築士に構造関係規定への適合性の確認を受けることが義務づけられました。
<受験資格>
構造設計一級建築士は、一級建築士の上位資格ですので、一級建築士として5年以上、構造設計の業務に従事した後に講習(修了考査あり)を受けて合格しなければなれません。
ただ単に一級建築士に合格してから5年、ではないことに注意してください。
<受験者たちの声(私の周囲の方。落ちた方も含む)>
・過去問を早めに入手して、どんな問題がでるか?確認すること。過去問が3割程度(類似問題も含む)と言われているので、ここを確実にマスターすることが受験の必須条件。
・黄色本対策は必須。講習会テキストはできれば前年度のものを入手し早めに読み込む。黄色本、講習会テキストを持ち込み可だが見ている時間がないそうです。
・自分の専門外の学習は早めに取り組むこと。構造設計者は基本的に専門分野を持っているので、RC造の設計者は木造のことを余り知らなかったりします。木造は確実にでるので早めの対策が必要
・文章問題、計算問題は難易度は高くないので、確実に取れるようにしておく
・とにかく時間が足りない。問題演習は十分に行い、素早く解ける訓練をしておく
・意外と独学でも受かる
<合格者数等>
受講者数 | 修了者数 | 修了率 | ||||
平成23年 | 1051 | 169 | 16.1% | |||
平成24年 | 934 | 194 | 20.8% | |||
平成25年 | 801 | 268 | 33.5% | |||
平成26年 | 811 | 238 | 29.3% | |||
平成27年 | 846 | 238 | 28.1% | |||
以前にくらべて合格率(修了率)が高くなってきていて、受かりやすくなってきました。それでも修了者数は毎年200人代なので難関資格であるのにはかわりがありません。
平成28年(平成27年終了時)で、修了者累計は9613名となっています。
<リンク>
建築士試験を司る。構造一級建築士受験もこちら。
構造設計一級建築士資格取得ガイド(建築構造設計べんりねっと)
構造設計者が集まる掲示板で有名なサイト。構造一級の取得対策の解説あり
構造設計者の協会で、構造設計一級建築士の過去問なども販売しています。
一般的に、過去問が多いので、JSCAで過去問を入手することが受験準備の第一段階となります。
<修了考査問題について>
詳しくは過去問を見てください。
・法適合確認は記述式5問
・構造設計は、四枝択一式20問、記述式3問
近年、受験対策ができてきたのか?試験問題は新規出題が多くなってきています。
平成27年度は大きく傾向が変わりました。従来の過去問重視の受験対策ではカバーしきれなくなってきているようです。
<受験対策・通信教育>
受験総合対策講座と、構造設計対策講座・法適合確認対策講座があります。
本科と問題解説コースがあり。他にも構造系の実務講座もあります。
過去問と模範解答DVDや、黄色本の勉強会など。