CAD業界では、AutoCADが業界標準。特にDWGファイルとの互換性は非常に重要です。もちろんAutoCADを買えばいいだけの話しなのですが、小さな設計事務所にとっては費用負担は非常に辛いですし、たくさん導入するそれなりに大きな事務所にも負担が重くのしかかります。そんな状況下で、AutoCADと操作性、画面などが似ていて、DWGファイルの互換性が高いAutoCAD互換(DWG互換)CADが注目されています。以前は価格のみで注目されていましたが、今では独自の機能で日本に適したローカライズされている商品も増えてきています。2016年末段階でお勧めのCADを紹介してきます。
IJCAD2016
名前からわかるように毎年のようにバージョンアップしています。特徴的なのはPDF読み込みに対応していること、DWGだけでなくJWWの読み書きに対応(STD以上)、大規模図面に強いなど、一歩先端かつ上位の互換CADとして有名です。またタブレットに対応したIJCAD Mobileも開発しています。
ZWCAD2016
AutoCAD互換CADの老舗。他社が独自機能や日本向けのローカライズに走っているのに対し、堅実な設計で、3次元対応版も出しているなど質実剛健のイメージがあります。アドオンなども海外版そのままのようであまり国内向けとは思えません。とはいえ、しっかり日本語化しています。
BricsCAD
ファイル互換性が評価されている互換CAD。3D版も比較的安価でユーザーも多い。
JDraf2016
JWWの操作性を採り入れたDWG互換CAD。タブレット対応など互換CADでは、より日本向け、独自性を出しているCAD。価格設定も安価で購入方法も複数用意されています。
DraftSight
無料なDWG互換CADとして有名なDraftSight。操作性も良好で一番始めに導入するのに適しています。より上位のPROFESSIONAL版もあります。