地震用語集
ニュースに出てくる地震関連の用語集です。
スロッシング
地面が揺れること。地下の限られた部分に急激な変動(ずれ)が生じ、そこから地震波が発射される現象。人体に感じるものを有感地震、感じないものを無感地震と区別される。日本では通常年間平均約1000回の有感地震が発生するが、大地震の前後ではその数がアップすることがある。
地震の強さの程度を表す尺度を震度といい、各国で様々な尺度を定めている。日本では気象庁震度階級を用いてる。
1996年4月以降とそれ以前では日本でも震度階級は異なり、以前は体感や被害から震度を定めていたが、以降は震度計による計測震度を用いている。よって震度だけでは、以前と以降は単純に比較できない。
海外では、スマートフォンなどで採用が多いメルカリ震度階などを利用する国が多い。日本の震度と互換性・共通性はない。
地震や噴火、隕石の落下、氷山の大規模崩落などで発生する大規模な高波。台風や風で発生する波とは性質的に異なる。日本ではあ主として海洋性の大地震発生に伴う高波のことを指す。国際的表記も日本語の津波から「Tsunami」が広く使われるようになっている。
地震の規模を示す。地震が発生するエネルギーの大きさを表した指標値。よく震度と混同される。マグニチュードと震度の関係は、台風ではヘクトパスカルと最大瞬間風速と似ている。
日本のマグニチュードは気象庁マグニチュードを採用される。地震学ではモーメントマグニチュードが広く使われている。
内陸の地震を指し、主に首都直下型地震とか都市直下型地震といった、都市に災害を及ぼす地震の事を差す。阪神・淡路大震災が代表例。特徴として都市部が近いことから、規模(マグニチュード)があまり大きくなくても被害が大きくなることが上げられる。
地震は波状に伝播する性質を持つ。その波を大きく分けて縦波(P波)と横波(S波)と分けられる。また振動エネルギーが表面付近に集中している表面波もある。基本的にP波は早くS波が遅い。
地震の発生した場所を震源という。震源の真上の地表面の点を震央という。
最近まで地殻運動を繰り返した断層で、今後も活動する可能性がある断層
一般に2~20秒周期程度で揺れる周期の長い地震動。周期が長い=低周波領域で発生、なので、低周波地震動ともいう。
2013年3月から、「長周期地震動階級」を気象庁で試行的に運用。地震の震度とほぼ同時に発表している。
階級 | 人の体感・行動 | 室内の状況 | 備考 |
階級1 | 室内にいたほとんどの人が 揺れを感じる。驚く人もいる。 |
ブラインドなどつり下げものが大きく揺れる。 | |
階級2 | 室内で大きな揺れを感じ、 物に掴まりたいと感じる。 物に掴まらないと歩くことが 難しいなど、行動に支障を感じる |
キャスター付き什器がわずかに動く。 棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。 |
|
階級3 | 立っていることが困難になる。 | キャスター付き什器が大きく動く。 固定していない家具が移動することがあり、 不安定なものは倒れることがある。 |
間仕切り壁などにひび割れ・ 亀裂が入ることがある。 |
階級4 | 立っていることができず、 はわないと動くことができない。 揺れに翻弄される。 |
キャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある。 固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。 |
間仕切り壁などにひび割れ・ 亀裂が多くなる。 |
「第一条 この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。 」
最低限の決まり事であって、必要十分なものではないので注意が必要。
未だ確立されていない、永遠の課題。
トラフとは深い溝のこと。南海トラフは四国の南の海底にある約4000mの水深のある深い溝。非常に活発で大規模な地震発生帯
木造住宅に被害を出す地震の周期1~2秒の揺れのこと。
通常の地震のプレートのすべりよりも、はるかに遅いすべり現象。ゆっくり地震などともいわれる。
スロッシング