HOUSE-ST1 Ver7の存在応力による短期めり込みの検証

HOUSE-ST1 Ver7.5で搭載された存在応力による軸力低減をかけて短期めり込みを検討する機能を検証しました。検証モデルは先日紹介した超狭小木造三階建てです。

幅が1820なので、この手の検証には最適ですね。

HOUSE-ST1Ver7.5めり込み対応

まず、短期許容せん断耐力から求める(通常)で、柱のめり込みNGは18。次に存在応力に切り替えるとNGは8。ずいぶん減りますね。

では計算内容の検証です。なまあずソリューション・なまあずステーション等で公開されているツールで検証すると、ほぼ同じ数字を算出してくれます。当たり前ですが。

しかし、7.4.1の柱の座屈と面外風圧力に対する検定での応力表に、両者で変更はありません(涙)。応力は、7.2.4等から拾ってこい!ということみたいです。これからは存在応力でほぼ計算していくだろうに、この仕様はあまりにも不親切です。

そもそも存在応力低減がわからない人は、やらないほうが無難です。せめて一回でも新グレー本2017を見ながら、数字を検証し、なぜ低減されるのか?を理解してから使った方がいいです。たぶん、この不親切な表のために、一回目は指摘される可能性が高いです。わかっていれば、根拠数字のある表を示せばいいだけなので、問題はないですが。計算ソフトが勝手にやってくれます!と答えたら格好悪すぎます・・・。

他にも機能がいろいろ新グレー本にあわせて改良されています。短期めり込みが一番の目玉といえば目玉。この部分の入力インターフェイスは、比較的良好で使いやすいです(他社との比較ですが)。これでめり込み防止プレートなど無駄なものを使う数が減るのであれば、非常に有効といえます。短期軸力を増やさないための設計も重要ですが、都内の狭小だと難しい場合がほとんどです。というわけで、かなり前から議論されていた短期めり込みの問題も終止符を打ちそうです・・・。

 

WOOD-ST購入決定

はい。WOOD-ST買うことに決定しました。いわゆる「人柱」??。きちんと「実績」のあるソフトも実戦投入しますから心配ないです。出荷は10月下旬以降だと思います。

購入理由は、46条2項ルートの中では導入の敷居が低いこと。いきなり任意形状って、木造の設計者だけでなく、RC造の設計者でも辛いでしょう?うちもS造・RC造は、ACE許容(東京デンコー)からSEIN La CREA(NTTファシリティーズ総研)へ、移行で3年近くかかりましたから。

形状に不安は?と思うかもしれませんが、うちはFAP-3やMED-3での木造設計の実績はありますから問題はありません。むしろそれらの任意形状では日々のスピーディーな設計業務には向かないので、HOUSE-ST1とそれらの間を埋められれば当面は良いのかと。もし物足りなくなったら、その頃には詳細が明らかになっているであろうSEINや保有まで完成したASTIMを購入すればいい、と踏んでいます。SEINの詳細がわからない以上、ASTIMの比較ができないので、早急に導入するわけにもいきません。まあどちらかは買うと思いますが。同等であればSEINの操作に慣れているので、Premiumに上げてでもSEINにしたいですがこればっかりはわかりません。

そういえば、なまあずショップ楽天市場店では、HOUSE-ST1 Ver7.5発売記念で、勝手にキャンペーンをやっています(すでに反響大です)。久々にバージョンアップでも特典があるので、Ver7キャンペーンのときにアップできなかった方!!ぜひぜひバージョンアップしてみてください。Ver4,5,6と計算根拠の新グレー本の版が違いますので。

というわけで、WOOD-ST購入後にレビューします。

HOUSE-ST1 Ver7.5(木造軸組工法住宅の許容応力度設計 2017年版対応)

はい。朝からダウンロード出来るようになっています。今後のHOUSE-ST1の出荷も7.5の内容で出荷されるようです(まあバージョン名は7のままなんでしょうけど)。

通常通りソフトウェアからアップデートできますよ。

HOUSE-ST1Ver7.5めり込み対応

例の短期めり込みは、計算条件で設定できます。存在応力・・・確かにその通りなんですけど、表現が雑すぎる・・・。計算方式は、2017年度版とかスイッチで切り替えられると楽なんですけどね。まだ過渡期なんですべて暗記して切り替えられる人は希だと思うんですよね~。青本のときのKIZUKURIなんかはその辺丁寧だったような気がする(最近は雑ですけどね)。

もちろんこれだけでは計算できません。柱で指定が必要です。まずはエラーが出る柱を片っ端から、土台プレートか間柱かを決定し、設定していきます。

ずいぶん設定が増えています。鋼板(土台プレート等)と間柱で設定できます。設定項目で見る限り汎用性はありますが、実務での簡略さは少ないです。間柱くらいBDで指定できてよ・・・とか、鋼板データをマスタで登録し、簡単に設定できるようにしてくれれよ・・・とか。いろいろ突っ込みどころは多いですが、そもそも最終手段ですからね。STRDESIGNの新バージョンもここは使いにくいし、う~ん。

とはいえ、自分のエクセルシートで行うよりは楽になりました。確認検査機関も本来のソフトウェアの仕様で計算したほうが受けがいいですし。

HOUSE-ST1の場合、1つめり込みの設定を行ったら、他は参照で入力していったほうがいいでしょう。間違えにくいですし。この機能を知らない人がいるのでちょっとだけ説明。

上のダイアログのOKの左側に「参照」というボタンがあります。1つの柱にめり込みの設定を行った後、同じ設定にしたい柱をクリックして、同じダイアログを出して、参照をクリック。そして先ほど設定した柱をクリックすれば、プロパティが全てコピーされます。これならミスがなくなっていいですね。

この機能を知らないと、HOUSE-ST1のパラメーターの設定は非常に煩雑になり、ミスも多くなりますので、スムーズに使えるように訓練しておいてください。ではでは。

HOUSE-ST1 Ver7.5とWOOD-STの、なまあずショップ限定セール<広告っぽい>

完全にリーク情報です(一応店長の許可は貰っています)。

某ショップの広告っぽいので、広告嫌いな人は読まないでください。

10月発売予定のHOUSE-ST1 Ver7.5とWOOD-STの、なまあずショップ楽天市場店限定セールを企画しているようです。つまりメーカーは知りません(まあこのブログで知るでしょうけど)。

HOUSE-ST1 Ver7.5は新グレー本2017に正式対応したバージョンですが、Ver7からは無料でアップできる嬉しい反面、旧バージョンユーザーや新規のユーザーはキャンペーン適用がないので、通常料金で買わなければなりません。というわけで、100本以上HOUSE-ST1を販売してきている、なまあずショップ楽天市場店がささやかな、セールを実施するそうです。先ほどの会議で決定したようなので間違いありません。

ちなみにWOOD-STはメーカーの新発売キャンペーンが発動するはずですが、他にお得なショップ限定キャンペーンを実施するそうです。こちらは某ショップでは取り扱いしない方針だったようですが、一転して販売することになったようです。なまあず日記の記事のアクセス数から決定したようです。

どんな内容なのかは、来週以降発表予定だそうです。お楽しみに!!

大塚商会より、木造構造計算ソフト比較表♪

商社だからこそできる比較!!簡単な項目ですが、買う方からしたらこの手のものは助かりますね。さすが大塚商会♪♪♪

木造構造計算ソフトを徹底比較

対象ソフトは、ASTIM、HOUSE-ST1、KIZUKURI、STRDESIGN、木三郎と過不足ありません!!私が比較対象・購入対象として今現在考えてもやはりこの5ソフトになると思います(SEIN・WOOD-STは未発売なのですが、そのうち加えて欲しい)。

簡単な比較なので細かく突っ込めば・・・というところもあるのですが、非常にわかりやすいです。私も改めて整理し直しましたが、それぞれ特性が異なり面白いですね。導入費用、サポート、対応ファイル形式、ライセンス認証方式、体験版の有無とその仕様など買う前に知りたい情報が整理されています。一方ソフトの機能などについては、かなり省いているので、そこはきちんとメーカーから回答をもらうべき、というスタンスなんでしょうね。惜しむらくはオプション対応などが若干不明瞭な点。うちもその辺誤解がないように情報発信していかなければなりません・・・。

いつの間にか、木造構造計算高くなりましたね。STRDESIGNも出た頃は本当に安かったし、WD3 Warpみたいに10万円切るような価格のものも本当になくなりました。もう少し初心者向きで壁量計算からレベルアップする人向けの低価格構造計算ソフトが欲しいです。また学習者向けのソフトも欲しいですね。

 

HOUSE-ST1 Ver7.0.0.9

この時期の更新ということで、Ver7.5を前倒しで公開か?と思いましたが、さすがにまだ早いですね。世間はWOOD-STの話題ばかりですが、構造システムの木造構造計算ソフトはHOUSE-ST1です。某ショップだけでも100本以上販売(バージョンアップを除く)している人気木造構造計算ソフトですからね。Ver4の頃は、本当にシンプルで使いやすいものの、機能不足に悩まされましたが、Ver5でそのイメージは払拭。Ver6は他社においついた感じです。もっとも学校建築に振ったうえ、価格も値上がりしたVer7はいいとこなし!という感じでしたが、Ver7.5で新グレー本2017に対応するわけで(Ver7からは無償アップ)、ここがVer7の完成と考えれば悪くはありません。もっともWOOD-STのせいで、ちょっと影が薄くなりましたが。

今回は、Ver7.5発売前と言うこともあり、軽微なバグフィックスです。このバグとは異なりますが、たまにレジュームなどするとネット認証が外れて、保存できない!!なんてことがあります。同じ認証を使っているHOUSE-DOCなどでは発生したことがないのでST1固有でしょうか??もっとも現在HOUSE-ST1をかなりヘビーに使っているのでたまたまかもしれません。おっと、HOUSE-DOCのほうが起動時間が長い。診断だらけ・・・。

9月1日より、某ショップでセール(スーパーsaleとは異なるが重なる)開始で、国産BIMのI-ARMや、国産3DCADのDRA-CADなどが地味にお買い得になります。対象ソフトはわずかですが、もし欲しいものであればチャンスです!!

今年は木造構造計算ソフトラッシュ??

今年は、新グレー本2017(木造軸組工法住宅の許容応力度設計2017)の発売もあり、久々に木造構造計算ソフトが活況です。もっとも役所・確認検査機関の審査内容が変わってきたこともあり、既存の木造構造計算ソフトでは対応が難しくなってきた、というのもあるのでしょう。乗換などの相談も多いですね。

KIZUKURI、STRDESIGN、HOUSE-ST1など新グレー本ベースの新グレー本2017への対応は、既に行われた、もしくは秋に行われる具体的な予定が出ています。新グレー本対応だけでなく、使い勝手の向上や機能追加も行われているものもあります。

壁倍率に寄らない構造計算への需要も高まり、秋に46条2項ルート(ルート1、ルート2)対応の新作ソフト2つが仲良く?リリース予定です。またルート3対応にupもそろそろ予告されるであろうソフトもアップデートで出る予定です。

グレー本に忠実に計算することで、審査機関受けの良い計算書を作成することに重点に置く物と、より高度な計算を目指し、スキップフロア、トラス、高倍率耐力壁、方杖など特殊な計算もできるソフトと方向性が2分されてきたような気がします。

木構造の設計者は、恐らく両方を最低一本ずつもつようになると思います。木造構造計算ソフトのシェアも今年は大きく変わりそうです。また汎用の立体解析ソフトを使う人は減ってくると思います。構造計算の価格体系も変わってくると思います。

ツーバイフォーの緑本も改訂が見えてきたので、CLTも合わせて木構造の技術者は慌ただしい時期を迎えるのかもしれません。

WOOD-STの主な仕様

 一部で話題になっていました木造構造計算ソフトWOOD-ST(構造システム)の概要がわかりましたのでお知らせします。準拠基準は、グレー本系ではなく、木質構造設計規準、混構造手引、2015構造関係技術基準解説書です。その点では普通の住宅を主眼に置いているのでは無く、ちょっと複雑な形状の建物を想定しているようです。HOUSE-ST1が住宅系、WOOD-STは非住宅なのかな~と思ったらそうでもない。なかなか説明が難しいソフトのようです。

 恐らく、壁倍率を使って計算する46条から青本、グレー本と壁量計算系の考え方で設計するのがHOUSE-ST1であり、応力解析(壁床は主に等価ブレース置換)による自由度の高い考え方で設計するのがWOOD-STなのでしょう。事実パンフレットには施行令46条第2項第一号によりルート2までの3階建て以下の木造建築物を対象にしていると明記しています。というわけで壁量計算除外ルートであり、壁量計算はできないものとみたほうがいいでしょう。もっともHOUSE-ST1のデータはインポートできるみたい(どうやってやるのかは謎!たぶん柱・梁の形状のみ??)なので、両方もっていれば併用も可能かと。某ショップでは既にセット商品を企画しているとか、いないとか・・・。

 同じようなコンセプトのソフトとして、アークデータ研究所のASTIMがあります。非常に柔軟な自由な形状の解析を目指したソフトです。あそこまでの自由度はありません。HOUSE-ST1の操作性能良さをうまく採り入れ、ルート2までの木造3階建て木造建築物の構造計算を行おうというもののようです。確かにASTIM・ASCAL挫折組の話は聞きますからね・・・。それに構造システムには任意形状の解析を行えるFAP-3とその断面計算のMED-3を組み合わせれば同様のことは実現できますので、あえて任意形状にはこだわらなかったのかもしれません。

 注目の金物構法ですが、登録済みの金物は、カネシンのプレセッターSUとタツミのTEC-ONE P3のようです。当然、木ブレースや鉄筋ブレースなども解析できるようですので、高倍率の木ブレースなども使えると思います。金物の性能を管理するシステムは、構造システムのBUSやFAPなどでもお馴染みのk-DBなので、同社のユーザーはとっつきやすいかもしれません。方杖やK形ブレースなど建物に応じて柔軟に設計できそうです。

面白いのは、スキップフロアに対応したこと。壁倍率に寄らず解析します。中間階を配置することでスキップフロアのある建物を入力出来るのでモデル化も手軽です。ASTIMほど柔軟ではありませんが、よくある木造構造計算ソフトのスキップフロア対応のような中途半端な仕様(詳しくはユーザーやメーカーに聞いてみてください♪)ではなく、一般ユーザーが想定しているようなスキップフロアを実現できそうです。

大規模系なのかな~と思ったら平面グリッドはHOUSE-ST1などと同様で、グリッド配置です。最大150グリッドなので、特別大きな建物を想定しているわけではなさそうですが、必要十分そうです。

FAP-3との違いは任意形状ではない点、断面計算機能も内蔵している点でしょう。FAP3に断面計算ソフトMED3を一緒に買うより安いです(私のようにFAPMEDもっている人はどうすれば良いんでしょう汗)。手軽な反面、きちんとした構造の知識なしで使うと、エラー要素の意味がわからないだけでなく危険な建物を設計しそうです。応力図は見やすそうなので、良かったです。構造計算書はどうなのか?期待ですね。

現時点では基礎に対応していないこと、屋根は解析モデルに考慮されない(荷重伝達はできる)ことなど、確認検査機関の対応で突っ込みがありそうな気がしないでもないですが、任意形状を使いこなす自信がなく、一貫機能を持った任意形状も・・・という人にはわかりやすいシステムで支持を得られると思います。価格的にはHOUSE-ST1より高い価格設定ですが、高価な木造一貫計算ソフト程度の金額になりそうな見込み。定評のあるHOUSE-ST1のユーザーインターフェイスを使っていることもプラス材料であり、非常に楽しみですね。

もちろん新製品ですので足りないところはあると思います(断言)。果たしてルート2、46条2項ルートというニッチな部分にどれだけ設計者が注視するのかも注目です。先行するASTIMはルート3対応が噂されていますし、STRDESIGNなどの既存の木造住宅構造計算ソフトもグレー本対応ながら設計できる形状は進化してきています。これから木造構造計算ソフトを購入しようとする人は益々悩まされることになりそうです。

某本舗の次世代の木造計算ソフト導入は、ASTIMに決まりそうでしたが、WOOD-STも有力な対抗馬になりそうです。ASTIMにしろWOOD-STにしろ、応力解析ができなければ利用できませんし、自信が無い方は今から勉強しておくことをお勧めしておきます。

なまあず日記の検索ワードで多い「方杖」「壁倍率」

意外にもトップ検索ワードは「方杖」です。対のワードは、「壁倍率」なので、木造の方杖で壁倍率を取りたい場合に検索している人が「まだ」多いようです。

方杖の強度を方杖自体で取っている・・・と思っている人が多いですが、実際は柱がある程度強くないともちません。なので105角で方杖に頼ってしまうと柱側が先に折れる結果になってしまいます。方杖取り付けにもボルトやビスなどで欠損も出てきますので計算値通りの設計って意外と難しそうです。もっとも一定の型はありますので、特異なことをしなければ問題ないと思いますが。

個人的に方杖を採用する場合は、金物構法などの性能がきちんと明記されているもので、方杖に利用できるものを採用します。例えばテックワンP3プラスのように、元々方杖での利用も考え、事例を書いているものです。ちなみにテックワンP3プラスのマニュアルには方杖フレームの計算例が書いてありました(最近のものに載っているかは知りません)。欠損も少なく取り付けて出荷してくれるので施工も手軽ですし安全性も高いです。金物が特殊なぶん、コストアップになりそうなのがネックです。

もっとも方杖を使うシーンは耐震補強が多いので柱自体をアラミド(お勧め!)で補強・補修したり、柱を二重に重ねたりして元の柱をできるだけ痛めないようにしています。新築の場合は面材で耐力を取っているので、方杖を倍率加算するためには使いません。隅柱などで弱そうな場合は耐震補強に準じて補強を行い倍率加算はしません。

倍率加算を考えるなら、似たような挙動の方杖の数を集めて同方向のみ使う、というのはアリだと思います。Y方向は面材で、X方向中央部は面材、外周部は方杖といった組み合わせです。もちろん全部方杖というのもいいと思いますが平屋のように必要耐力が低いものが対象になりそうです。

秋に発売になる、WOOD-STという木造構造計算ソフトは壁倍率によらずルート2で計算するソフトです。スキップフロア対応も目玉ですが、壁倍率によらないので、方杖も利用できます。詳細はまだ発表されていませんが、HOUSE-ST1のように簡単なユーザーインターフェイスで利用しやすいものになっているようです。使いこなすと面白い建物が設計できそうで非常に楽しみです。

HOUSE-DOCの憂鬱 CAD下図

HOUSE-DOCという木造耐震診断ソフトを使っているのだが、ずっと使っているからこそ、このソフトの良さもわかるのですが、逆に悪い部分も目についてきます。前回、ほとんど基本機能をアップせずに建防協評価更新+使えない新機能でバージョンアップしましたが、実際使い勝手をアップするちょっとした改良などが少なかったのが残念です。私の周りでももう次のバージョンはないな、と思っている人も多くて残念です。ユーザー、特にヘビーユーザーは不思議なくらいメーカーの対応などを観察しています。そして物を言わずに去って行きます。木造耐震診断ソフトというものが、S56以前の旧耐震を主な対象にしている、という特殊性があるわけですし、次回あたりのマニュアル改定では新耐震が対象になると思われる向きもあるので、あまり手をかけていられないのかもしれませんが、他社の動きを見ていると市場の動きを見ながら、次の手を打ってきています。独自の機能もいいですが、より多くの人に使って頂ける努力をしていただければ、と思います。

さて、そんな今日の憂鬱は、HOUSE-ST1でもお馴染みのCAD下図からスパンピッチと軸名の設定。非常に斬新かつ便利な機能なのですが、ヘルプの解説も足りていないし、作りっぱなしなのか?利便性のアップもされていません。CAD図面を作っていると不用意なラインも作ったりしますし、読み込みプログラムのせいなのか?不要な通り芯が後ろにずら~っとできてしまうこともあります。それらを簡単に一括削除する機能など搭載してもらえないと安心して使えません。例えばX5以降を全部消すとか、チェックボックスで任意の通り芯を消せるとか?使っていない通り芯を消すとか、そういった機能が欲しいです。またCADの読み込み画面などに、ヘルプに描いてあるようなレイヤ設定の注意書きを書くとか、もっと使いやすくするための配慮がされないと、この機能を誤解したまま使う人も多いです。HOUSE-DOCやST1に入力する前に設計者がやることは、10人10色。そのため、レイヤに何が含まれてくるか?HOUSEシリーズに読み込むためだけに作っているわけではないのです。なので、簡易な方法を示すとか、もう少し作り込むだけでなく、情報発信をしてほしいものです。

まあ、どんなソフトでもそうなんですけどね。構造系の初心者向けソフトって、各社すごい神経を使って作っていますよね。それが上級者には非常にウザくなってしまうこともあります。操作が遅くなってしまうこともあります。HOUSE-DOCって速度の軽快さと説明書を読まなくても操作できることがウリです。しかし、ユーザーのところで教えたり講習会でしゃべったりすると、意外な機能が知られていなかったりするんですよね。上級者でも・・・。DRAにあったようなワンポイントを表示するとか、いろいろ工夫の仕方はあります。せっかく良いソフトなんだから、いろんなユーザーの声を聞いて発展していってほしいものです。